ローマ帝国は、帝国にありがちなことだが、余裕以上の出費をした。戦争は軍事費を飛躍的に増大させ、公共事業や社会援助も増加した。約200年の間に、デナリウス銀貨は銀含有率95~98%で鋳造されていたのが、2~5%程度になった。銀は90%以上も減少したのである。
The Denarius and the Dollar: Price Controls Then and Now | Mises Institute [LINK]
The more things change, the more they remain the same. In our present age of inflation, we are reminded of how Roman authorities ordered price controls and other measures to hold down prices. None of these edicts were successful. | J.D. Weigelhttps://t.co/wU5p8Y9eeZ
— Mises Institute (@mises) September 19, 2024
ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスの時代には、金貨は1ポンドあたり45枚で流通していた。カラカラはこれを50枚にした。その後72枚になり、ディオクレティアヌスが60枚に減らしたが、コンスタンティヌスが再び72枚に増やした。金貨でさえもインフレ、つまり劣化していた。
Inflation and the Fall of the Roman Empire | Mises Institute [LINK]
ローマ帝国の財政は、軍事費、社会援助、圧力団体への支払い、新しい公共事業、様々な種類の過剰支出の増加によって圧迫された。最初の2世紀のインフレは年平均0.7%と緩やかだったが、過剰な公共支出は、物価全体と帝国経済システムを制御不能に追い込む深刻な脅威となった。
It Didn't Begin with FDR: Currency Devaluation in the Third Century Roman Empire | Mises Institute [LINK]
ローマ帝国は滅びたが、それは起こりうる最高の出来事だった。ローマが滅亡したことで、競争主導の革新と小さな政府の自由が促され、それが近代を可能にしたからである。ローマが後世に残した最大の贈り物は西洋の創造ではなく、消滅によって西洋に台頭の余地を作ったことだ。
The Greatest Thing the Roman Empire Ever Did Was Go Away | Mises Institute [LINK]
今日の国民国家は、領土概念に根ざしている。一方、西欧の封建時代に国家は存在しなかった。様々な共同体、評議会、集会、協会が階層的に構成されていた。ここにはローマの影響が見られる。ローマの政治は、ローマ市民を基礎とする個人主義的な思想によって特徴づけられた。
Should We Embrace the Stateless Roman Political Thought? | Mises Institute [LINK]
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