Make that 30 studies. https://t.co/A3MV0EJIF5
— Brownstone Institute (@brownstoneinst) October 12, 2021
新型コロナウイルスを含むSARS型ウイルスへの自然感染で生じる免疫(感染後免疫)は、一般にワクチンよりも強力で、長期間続き、変異に対しても広く効果を発揮する。以下はそれを示す30の研究である。(カッコ内は掲載媒体)
1. 新型コロナウイルスへの感染で生じるIgG抗体と中和抗体(NAb)は、感染症から回復した人の95%以上で、発症後6カ月から12カ月の間、持続する可能性がある。また、症状が重いほど、回復後の抗体とT細胞の記憶は強くなる。(Clinical Infectious Diseases)
2. 新型コロナに感染せずワクチンを接種した人は、感染したことのある人に比べ、デルタ型へのブレークスルー感染のリスクが13.06倍になった。感染後免疫はファイザー製ワクチンの二回接種よりも、デルタ型への感染・発症・入院に対し、より長期の強力な防御を提供する。(MedRxiv)
3. 米ウィスコンシン州で新型コロナのアウトブレイク(集団感染)について調査を行ったところ、ワクチンを接種した人がデルタ型を伝播する可能性が示唆された。(MedRxiv)
4. 新型コロナに感染したことのある人は、ワクチンの恩恵を受ける可能性は低い。ワクチンは未感染者に優先的に接種して差し支えない。(MedRxiv)
5. ファイザー/ビオンテック製のmRNAワクチンを接種した人は、感染者に比べ、抗体レベルの動態が異なる。 接種直後の抗体レベルは高いものの、指数関数的に急低下する。(MedRxiv)
6. 感染でもワクチン接種でも、自然免疫と適応免疫はしっかりと生じるが、質的に大きな違いがある。感染者の免疫反応は、ワクチン接種者ではほとんど見られなかったインターフェロン反応が非常に強化されている。(Cell)
7. 新型コロナへの感染は、T細胞依存型のB細胞反応をもたらす。長命の骨髄形質細胞(BMPC)に支えられ、安定したレベルの血清抗体が維持される。(Nature)
8. 新型コロナ感染症患者254人について調査したところ、広範な免疫記憶反応が優勢であることがわかった。スパイク結合抗体と中和抗体の半減期は200日以上と長く、寿命の長い形質細胞の生成が示唆された。ウイルスへの再暴露時に迅速な抗体反応が得られることも示唆された。(MedRxiv)
9. ワクチンを接種した人と感染歴のある人の間には、感染率の差はなかった。(MedRxiv)
10. 自然感染によって生じるCD8T細胞クローンの拡大は、mRNAワクチンの場合よりも大きい。mRNAワクチンに比べ、ウイルスの示すエピトープ(アミノ酸配列)がより広範なためとみられる。(BioRxiv)
11. 未感染者は2回目のワクチン接種でT細胞の量が増加し、その表現型も変化したが、感染症からの回復者は2回目の接種でも変化はなかった。回復者のT細胞は、未感染のワクチン接種者とは著しく異なり、その表現型の特徴は、長期的な持続性と鼻咽頭を含む呼吸器系への帰巣能力に優れていることを示唆した。(BioRxiv)
12. 新型コロナ感染者を調べたところ、スパイクタンパク質に対するIgG抗体は、6カ月以上にわたって比較的安定していた。スパイク特異的メモリーB細胞は、発症1カ月後よりも6カ月後のほうが多かった。(Science)
13. コロナ感染後、診断から6カ月および12カ月後に血清抗体の持続性を評価した。調査対象は367人で、うち13%が入院を要する重症患者だった。(MedRxiv)
14. 自然に獲得した新型コロナの免疫力は、感染後少なくとも10カ月間は衰えないことを示唆している。(Reviews in Medical Virology)
15. カタールの若年層や国際的な人々の間では、再感染はまれである。自然感染は、少なくとも7カ月間、95%以上の有効性を持つ強力な再感染防止策をもたらすようだ。(The Lancet)
16. 自然感染後に抗体ができると、ウイルスの再感染を防ぐだけでなく、新型コロナの重症化を防ぐことができるという有力な根拠を示している。(MedRxiv)
17. 新型コロナの既往感染による全体の推定防御率は、確認された感染で94.8%、入院で94.1%、重症化で96.4%であった。今回の結果は、既感染者にワクチンを接種する必要性を疑問視するものである。(MedRxiv)
18. インドの人々の間では、高度な既存の免疫記憶と持続的な免疫記憶の両方が存在するという証拠が得られた。(Frontiers in Immunology)
19. 興味深いことに、ワクチンを接種した医療従事者では20B株と19A株の間に中和能力の有意な差が認められたが、感染後回復期のグループでは有意ではなかった。(MedRxiv)
20. 無症状の新型コロナ感染者は、抗ウイルス免疫が弱いわけではなく、逆にウイルス特異的な細胞性免疫反応が高機能であることがわかった。(Journal of Experimental Medicine)
21. 特異的T細胞が新型コロナ感染症から回復した後も長期間持続することを示唆している。(Nature Communications)
22. 自然感染によって長い時間をかけて選択された記憶抗体は、ワクチン接種によって誘発された抗体よりも大きな効力と幅を持つ。現在入手可能なmRNAワクチンで接種者をブーストすれば、血漿中和活性の量的増加は得られるが、回復期の人にワクチンを接種して得られる変種に対する質的優位性は得られないことを示唆している。(BioRxiv)
23. 未感染の人はファイザー製ワクチンの2回目の接種で体液性免疫と細胞性免疫の両方が増加することがわかったが、一方、感染後の回復者は、2回目の接種で細胞性免疫が低下した。過去に感染した人は、現在の標準的なワクチン接種法に従った2回目の接種は必要ないかもしれないことを示唆している。(BioRxiv)
24. 入手可能な科学的データによると、ほとんどの人では、感染後少なくとも6~8カ月間は免疫反応が強固に保たれ、再感染を防ぐことができるとされている。(World Health Organization)
25. オーストリアでは新型コロナの再感染率が比較的低いことがわかった。自然感染後の防御は、ワクチンの効果に関する最も高い推定値に匹敵する。(European Journal of Clinical Investigation)
26. 再感染防止に関連する抗体レベルは平均で1.5~2年、重症感染防止に関連するレベルは数年続くと推定された。(MedRxiv)
27. 新型コロナの感染歴があると、感染のリスクが84%低下し、防御効果の中央値は初感染から7カ月後に観察された。過去に感染したことで、ほとんどの人に将来の感染に対する有効な免疫が誘導されることを示している。(The Lancet)
28. 抗体が症状発症後少なくとも12カ月、おそらくそれ以上持続していたことを示しており、新型コロナに感染した人が再感染から保護されている可能性を示している。(Open Forum Infectious Diseases)
29. ワクチン接種と既往感染の双方が、国際線で帰国したカタール居住者のPCR検査陽性リスクの低減に関連していた。(JAMA Research Letter)
30. 自然感染によって誘導された新型コロナ免疫は、再感染に対して非常に効果的(90%以上)であり、6カ月以上持続する可能性があることを示唆している。本研究では、14カ月まで患者を追跡調査し、回復者の96.8%に抗スパイクIgGが存在することを示した。(Clinical Immunology)
*次の記事より抜粋・要約。
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