A brief history of the Israeli nuclear program, the open secret at the heart of the Iran war – Mondoweiss [LINK]
【海外記事より】現在のアメリカとイスラエルによるイランへの攻撃は、イランの核開発能力を解体することを名目としていますが、その一方で中東における「公然の秘密」となっているイスラエルの核兵器保有については、国際的な議論から慎重に遠ざけられてきました。イスラエルの核開発は1950年代、初代首相ダビド・ベン・グリオンの主導で始まりました。ネゲブ砂漠のディモナ施設は、当初「産業や科学のための研究用原子炉」として公表されていましたが、実際にはフランスの支援を受け、秘密裏に核兵器製造の拠点として機能してきました。
1960年代、アメリカはディモナ施設に対して数回の査察を行いましたが、イスラエル側は施設の一部を隠蔽・偽装することで、その真の目的をくらまし続けました。しかし、1986年に元技術者のモルデハイ・ヴァヌヌ氏が内部写真とともに詳細を告発したことで、イスラエルが世界第6位の核保有国であり、当時すでに最大200発の原子弾頭を保有していたことが明るみに出ました。1969年には当時のニクソン米大統領とメイア首相の間で、イスラエルが核の存在を曖昧に保ち、核実験を行わない限り、アメリカも追及しないという「核の了解」が成立していました。この「戦略的曖昧さ」は、現在に至るまで歴代のアメリカ政権によって維持されています。
イスラエルは中東で唯一、核拡散防止条約(NPT)に署名せず、国際的な監視も受け入れていない核保有国です。現在の推計では、イスラエルは90発の弾頭と、さらに数百発を製造可能なプルトニウムを保有し、潜水艦や弾道ミサイルによる核攻撃能力を備えていると見られています。イスラエル指導層は、国家の存亡に関わる脅威に対して核報復を行う「サムソン・オプション」を示唆しており、最近でも閣僚がガザへの核使用を選択肢として言及するなど、その脅威は現実のものとなっています。トランプ大統領はイランの核武装が地域を不安定化させると警告していますが、真に核のない中東を目指すのであれば、長年放置されてきたイスラエルの核兵器という事実に目を向ける必要があるというのが、本記事の指摘です。
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