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2026-04-05

イランが勝利している理由

Iran is winning the war with the US. This is how - Geopolitical Economy Report [LINK]

【海外記事より】2月28日にアメリカとイスラエルが対イラン攻撃を開始してから1カ月以上が経過しましたが、現時点ではイランがこの戦争に勝利しているとの分析が出ています。トランプ政権が狙った政権交代や国家崩壊は実現せず、イラン政府は強靭な回復力を示しました。イランは非対称戦術を駆使してアメリカ帝国の弱点を突き、軍事、経済、そして同盟関係に大きな代償を強いています。特筆すべきは、イランが西アジアにあるアメリカ軍基地の多くを破壊し、米軍をこの地域から事実上追い出したことです。現在、米国防総省は主に欧州の基地からこの戦争を継続せざるを得ない状況に追い込まれています。

こうした見方は、欧米の主要メディアでも認められ始めています。イギリスのインデペンデント紙は、トランプ氏が戦争からの離脱を望んでいることを挙げてイランの勝利を報じ、ポリティコ誌は今回の戦争を、2003年のイラク侵攻を上回る戦略的誤りであるとする論評を掲載しました。また、米外交問題評議会の機関紙フォーリン・アフェアーズは、イランが40年近くにわたりこの種の紛争に備えてきたことを指摘しています。軍事目標の破壊といった従来の基準では劣勢に見えても、戦略目標の達成という基準で見ればイランが優位に立っているという分析です。イランは米欧の防空網を無効化し、ペルシャ湾の米軍基地に深刻な打撃を与え、アメリカとその湾岸同盟国との間にくさびを打ち込むことに成功しています。

イランの第一の戦略目標である政権維持については、現体制を打倒しようとするワシントンの目論見は失敗に終わりました。それどころか、攻撃を受けたことでイラン国民の多くが国旗の下に結集し、政府の正当性が高まる結果となっています。開戦後の1カ月間で、イラン国内では政府を支持する集会が850回以上も開催されました。また、西アジアから米軍を追放するという積年の目標も、現実のものとなりつつあります。公式データによれば、イランは最初の1カ月で5,400回以上のミサイルやドローンによる攻撃を米軍基地に対して行いました。ニューヨーク・タイムズ紙によれば、カタールやバーレーンにある主要基地を含む13の施設が居住不能な状態に陥り、米軍兵士はホテルやオフィススペースからの「リモートワーク」を余儀なくされているといいます。

このように西アジアの拠点が破壊されたことで、米軍は軍事活動の拠点を欧州に移しています。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、ドイツやイギリス、イタリアなどの基地が、対イラン作戦のロジスティクスにおける中心的な役割を果たしていると報じました。欧州の指導者たちは公にアメリカの攻撃を批判していますが、舞台裏では米軍による領土の使用を認め、戦争に協力している実態があります。しかし、物理的な距離が遠のいたことは、アメリカがこの地域での支配力を維持することが極めて困難になったことを意味しています。トランプ政権が仕掛けたこの戦争は、戦略的な観点から見れば、イランによる「米軍の地域からの追放」という大きな勝利を招く結果となっています。

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