2021-06-25

政治と科学の癒着


新型コロナワクチンのリスクが利益を上回るかもしれないのは、子供、若者、感染済みの人などだ。厚生当局は決して言わないだろうが、感染済みの人にワクチンの利益があることを示す論文は一本もない。米疾病対策センター(CDC)や米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長がそれを進んで認めないのは、政治と科学の癒着を物語る。

米国で予想外に多数の若者(12〜24歳)がファイザー、モデルナ製のmRNAワクチンの接種後、心筋炎になったが、政府と医学会はすべて順調だとしている。米疾病対策センター(CDC)の予防接種実施に関する諮問委員会(ACIP)の会合で、報告者は「ワクチンが心筋炎の新たな引き金になったようだ」と述べたが、委員会は「患者は全般に回復し良好」と強調した。

米オハイオ州立大の学生で19歳のグレイソン・フォルマーは、優秀なアスリートで軍の訓練にも参加していたが、ファイザー製コロナワクチンを二度打った後、心臓の合併症に襲われ、まったく違う未来しか見えなくなった。以前コロナに感染し自然免疫を得ていたが、副作用のリスクを誰も警告しなかった。

米医薬大手ファイザーは自社の新型コロナワクチンについて、欧州医薬品庁(EMA)の審査に際し、生体内分布の試験を終えていなかった。この試験は注射された化合物が体内をどのように巡り、どの組織や臓器に蓄積されるかを調べるもの。ファイザーは販売するワクチンでなく、発光酵素を生むmRNAを代わりに使っていた。

ハーバード大学などの分析によると、ロックダウン(都市封鎖)の影響で低賃金の労働者の雇用が大きく減る一方、高賃金の労働者の雇用はむしろ増えた。多くの調査が示すように、ロックダウンには感染を抑える効果もなかった。新型コロナウイルスの感染が一番広がったのは職場やレストラン、ジムではなく、家庭だった。

<関連ニュース>
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