保護がもたらす不幸
「弱者」である労働者の保護を目的としたさまざまな立法は、労働市場を硬直化させ、むしろ労働者を不幸にしている。派遣法を中心に労働法制がもたらすゆがみを具体的に指摘し、改善を提案する。
<抜粋とコメント>
"契約は、申込みの意思表示と承諾の意思表示が合致すること、つまり双方の「合意」によって成立する。労働契約も、その例外ではない。"# 契約の自由は近代法の大原則。曲げるには慎重を期す必要がある。
"「労働契約の申込みみなし」規定による採用の自由の制限は、憲法22条1項が保障する「職業の自由に対する強力な制限」に当たる"
# あいまいなルールに違反すると、派遣社員の正社員化を実質義務づけ。これでは怖くて派遣社員を雇えない。
"役員を除く雇用者に占める派遣のシェアは、2%台…にとどまっている。…非正規全体でみても、派遣は、その6・1%を占めるにすぎない。"
# そもそも非正規雇用の中心は派遣社員ではなく、リベラル文化人から評判のよくない主婦パート。
"「自分にできないことは、他人にも強制しない」。この最低限の道徳に反する、異常な世界がここにはある"
# 民間企業には許されない「雇い止め」が、法律を作った政府には認められている。
"いかに小規模事業者といえども、事業者の組合に対して…団交応諾命令まで認めることは明らかに行き過ぎ"
# 労働委がコンビニ加盟店オーナーを「労働者」とみなし、セブンやファミマはその組合との団交を拒否するなと前代未聞の命令をした件。
*寸評はアマゾンレビューにも投稿。
*抜粋とコメントはツイッターより転載。
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