2017年4月14日金曜日

個人は不合理、政府はもっと不合理

次より抜粋。
(政治家がいつもあなたを騙そうとする理由)

政治的なでたらめ(Political balderdash)は、国民の中でも理性に乏しく無知な人々の支持を得るのに特に役に立つ。発言者には情報コストがかからない。矛盾などお構いなしに何でも言うことができる。当然のことながら、事実によって反論されることもない。

おそらく政治的でたらめは、行動経済学の分野で好まれる認知バイアス(cognitive biases)の増大するリストに加えるべきだろう。行動経済学とは新たな経済分析の一種で、認知バイアスによって個人の合理性が制約されるとの認識に基づく。

行動経済学(behavioral economics)には限界がある。行動経済学者が認知バイアスの存在を強調するのは正しい。しかし認知バイアスがあるというだけでは、行動経済学者がよく言うような、政府の介入を求める十分な理由にならない。

政治家や官僚は、認知に限界のある個人の間違った選択(bad choices)を正すよう求められる。しかし彼ら自身、おそらく一般の個人よりも大きく、同様の認知バイアスに左右される。解決しようとするのが自分自身の問題ではなく、他人の問題だからだ。

政治家や官僚には彼ら自身の行動を動機づけるものがある。たとえば他人のための政策が失敗しても、個人として大きな損失をこうむるわけではない。だから政府の介入(government intervention)は個人の認知バイアスを正すのでなく、むしろ増幅する恐れが大きい。

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