2016年9月29日木曜日

〔翻訳〕ハイエクのインフレ政策批判

*Murray N. Rothbard, Hayek and the Nobel Prize(ハイエクとノーベル賞)より抜粋。

ミーゼスとハイエク(Mises and Hayek)は、1929年の大恐慌を予知した、世界でもきわめて数少ない経済学者だった。

ハイエクの理論によれば、政府・中央銀行が銀行融資の拡大(expansion of bank credit)を助長すると、物価上昇を招くだけでなく、誤った投資を引き起こす。とくに資本財への不健全な投資と消費財の過少生産をもたらす。

ハイエク理論から導かれる政策上の処方箋は、ケインズ主義とは正反対である。人工的なインフレ景気(inflationary boom)を終わらせ、不況と経済の再調整ができるだけ早く始まるようにすることである。

政府が介入し不況を食い止めようとすれば、苦しみ(agony)を増し、長引かせるだけだし、インフレと不況の同時進行をもたらすだろう。

ミーゼスとハイエクの分析は、景気循環に関する唯一の説得力ある理論というだけではない。政府による計画と「微調整」(fine tuning)というケインズ主義の泥沼に対し、自由な市場の支持者が提示する唯一の完全な答えなのだ。

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