2016年9月9日金曜日

〔翻訳〕マルクスの嘘(3)

著者 : Ralph Raico
Ludwig von Mises Institute
発売日 : 2011-08-09

*Yuri N. Maltsev, ed., Requiem for Marx(『マルクスへの鎮魂歌』)より抜粋。

マルクスは、資本主義が終わり社会主義が取って代わると考えた。だが労働者は、より良い社会の兆し(something better on the horizon)が見えない限り、革命に立ち上がらないだろう。ここで問題がある。社会主義は労働者を搾取しないのだろうか。

マルクス『ゴータ綱領批判』(the Critique of the Gotha Program)によれば、新しい社会主義国では働けない人のために基金を積み立て、投資も行うという。しかし労働者から剰余価値を絞らなければ、これらは実行不可能ではないか。

マルクスの弁明によれば、「プロレタリアート独裁」(dictatorship of the proletariat)の下では労働者が政府を運営するから、自分で投資判断ができるという。つまり、労働者は搾取を気にしない、なぜなら自分で自分を搾取するから、ということらしい。

社会主義では労働者が自分で自分を搾取するから問題ないという主張は、信じがたい。もし搾取が好ましくないなら、搾取する連中を「労働者」(workers)と呼んだからといって、容認してよいとは思えない。

資本主義の搾取を拒否した労働者が社会主義の搾取を我慢するかどうかはともかく、社会主義で搾取がなくならないのなら、マルクスは搾取をプロレタリア革命(proletarian revolt)の理由として訴えることはできない。

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