2016年1月15日金曜日

〔本〕福田恆存『日本への遺言』


民主主義への疑義


凡百の保守派知識人とは異なる、文學者ならではの人間への洞察。「民主主義とは為政者の側が最も大事なことを隠すために詰らぬことを隠さぬやうにする政治制度である」

<抜粋とコメント>


"嫌煙権と同様、日照権も言葉として意味をなさない。日当りを好むのも煙草の煙を嫌ふのも、それは性向の問題であつて、権利、人権の問題ではない。"
#マナーを法律で強制する愚かさ。

"金を貸してくれと言はれ、それを断る迷惑を避ける為に、金を貸してくれと言はせない事を権利として確立しようといふのは、それこそ借金の権利を否定する事"
#各種ハラスメントを法律で罰する是非を考えさせられる。

"今日の日本では、民主主義だけが篩(ふるい)の目を逃れ、ほとんど唯一の禁忌にまで昇格してしまつてゐる。……民主主義の名の下に暴力を犯し、あるいは暴力を犯してそれを肯定するために民主主義を口実にする。"
#民主主義への疑義。

"民主主義とは為政者の側が最も大事なことを隠すために詰らぬことを隠さぬやうにする政治制度である。"
#大事なことは特定秘密。

"勇気や自己犠牲の様に戦争状態であつたはうが生むのに都合の好い価値といふものも存在します。しかし、だからといつて戦争自体を価値と見倣す訳には行きますまい。"
#戦争を平和と言い換える例も。「世界の平和に貢献する」

ツイッターより転載。加筆・修正している場合があります。
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