今週、外相会合で議論へ
アンチウォー・ドット・コム
(2023年5月30日)
今週、スロバキアのブラチスラバで開催されたGLOBSECフォーラムで、ウクライナの当局者が北大西洋条約機構(NATO)の強い関与を促した。ウクライナのステファニシナ欧州統合担当副首相は、今年7月にリトアニアの首都ビリニュスで開くNATO首脳会議で、NATOがウクライナに加盟への工程表を示すよう望んでいる。
Ukraine Pushing for Road Map to NATO Membership
— Antiwar.com (@Antiwarcom) May 30, 2023
NATO foreign ministers are expected to debate the issue this week
by Dave DeCamp@DecampDave #Ukraine #NATO #Russia #UkraineRussiaWar #RussiaUkraineWar https://t.co/95oJznfFPo pic.twitter.com/spdHZdsXYT
ステファニシナ氏は会議の傍ら、「ビリニュス(首脳会議)は政治的に、ウクライナがNATOに加盟するよう明確なシグナルを出すべきだ。全加盟国の統一的な取り組みが必要だ」と米政治サイト、ポリティコに語った。
ウクライナは2008年、初めてNATO加盟を約束されたが、当時の駐露米国大使〔バーンズ現米中央情報局=CIA=長官〕は、加盟はロシアにとって「あらゆるレッドライン(超えてはならない一線)のうち最も明白なもの」だと警告していた。しかし、ウクライナが実際に加盟できる時期は示されたことはない。
NATO加盟国の間では、ウクライナがロシアとの戦争に盛んに関与している間は同盟に参加できないという理解がある。ビリニュス・サミットでは、ウクライナの軍隊とNATOの相互運用を高めることに重点を置いた新たな支援策を発表する予定だが、ウクライナにとってそうした約束は十分とはいえない。
ステファニシナ氏は、NATO加盟に関して「今と同じ場所に留まる」ことは「ウクライナ人にとって全く受け入れがたいこと」だと述べた。GLOBSECフォーラムに参加した欧州関係者の中にも、この意見に賛同する人がいるようだ。
エストニアのペブカー国防相は「ビリニュスで我々が訴えなければならないのは、ウクライナの次のステップを明確に理解しなければならないということだ」と述べた。
チェコのリパヴスキー外相はポリティコに対し、NATOサミットの「希望リスト」があると述べ、その中にはスウェーデンの加盟やウクライナの「招待」が含まれていると語った。しかしこの案件は「複雑な問題」だと認めている。同意が必要なNATO加盟国は31カ国あるためだ。
NATOは5月31日~6月1日、ノルウェーのオスロで外相会合を開き、ウクライナとの将来の問題について議論するとみられている。NATO諸国がどのような決定を下そうとも、ウクライナに対する新たな支援は戦争を長引かせる可能性が高い。ロシアがウクライナに侵攻した主な動機の一つはウクライナとNATOの連携であり、戦争初期の短命に終わった交渉で、ロシアの主な要求はウクライナが中立を保つことだった。
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