米補佐官、自国のF16を送るかは未定
アンチウォー・ドット・コム
(2023年5月21日)
ロシア政府関係者は20日、ウクライナに米国製戦闘機「F16」を供与する欧米の計画は「巨大なリスク」をもたらすと語った。欧州諸国による同戦闘機の供与を容認するという米国の表明を受けたもの。
Russia Says West Providing F-16s to Ukraine a ‘Colossal Risk’
— Antiwar.com (@Antiwarcom) May 21, 2023
Sullivan said Sunday the US hasn't decided yet if it will send its own F-16s or just sign off on European deliveries
by Dave DeCamp@DecampDave #Ukraine #Russia #NATO #F16s https://t.co/kn7mWaoq8y pic.twitter.com/KGFlCtazDI
タス通信によると、ロシアのグルシコ外務次官は「欧米諸国は依然として戦闘激化のシナリオを堅持しているようだ。これは彼らにとって非常に大きなリスクを伴う」と述べた。
「いずれにせよ、これは我々のあらゆる計画で考慮されるし、我々には設定した目標を達成するのに必要なあらゆる手段がある」とグルシコ氏は付け加えた。
広島で開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)の最終日、バイデン米大統領は、ロシアがF16計画を「巨大なリスク」と呼んでいることについて尋ねられ、「それは彼らにとってだ」と答えた。
F16の供与は、ウクライナに対する北大西洋条約機構(NATO)の支援を大幅に拡大させる。NATOは以前、ロシアからNATOが直接戦争に参入したと認識されることを懸念し、ウクライナ対する旧ソ連製戦闘機の供与を否定していた。
しかし今年初め、ポーランドとスロバキアが一歩踏み出して旧ソ連製のミグ29戦闘機を送り、今回のF16供与につながったようだ。ただしウクライナに到着する明確な日程は不明だ。
ベルギー、デンマーク、ノルウェー、オランダはいずれもF16を保有しているが、まだ正式には供与を表明していない。まずウクライナの操縦士がF16の訓練を受ける必要があるが、それにかかる時間の見積もりは大きく異なる。
米国防総省のカール国防次官は以前、議会で訓練には18〜24カ月かかると述べた。他の国防総省関係者は、訓練期間を短縮しても4〜9カ月かかると述べている。
米国はこれまでのところ、ウクライナの操縦士訓練を支援すると述べているが、自国のF16を送るとは表明していない。サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は、バイデン大統領は米国がF16を供与するかどうか決めておらず、米国は他の種類の兵器に焦点を当てていると述べた。
「欧州同盟国の在庫から現在入手可能な(F16の)台数や、米議会が政府に与えた予算、供与するシステムに他の多くの優先順位があるという事実などから考えると、第3者移転が有力かもしれないが、大統領は最終決定を下していない」とサリバン氏は述べた。
ウクライナにF16を供与する取り組みは、ロシアとの戦争においてウクライナを支援するNATOの計画が長期にわたることを意味する。ウクライナ軍が実際に戦闘機を使用できるようになるまで何年もかかる可能性があるためだ。
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