2022-03-20

政府は自国民を日々「制裁」している。ロシア制裁は自然な進化にすぎない

麗澤大学准教授、ジェイソン・モーガン(2022年3月19日)

ロシアへの制裁は言うまでもなく非道徳で不当だ。子供や障害者を含む一般市民を、彼らの政府の行いのために罰するのは間違っている。しかも制裁の適用は恣意的だ。米政府は約20年前、アフガニスタンとイラクを侵略し、その前にはイラクの罪のない人々を犠牲に制裁を加えたが、何の罰も受けなかった。

米政府がロシアとロシア人に対して行っていることは、決して珍しいことではない。毎日起きていることだ。それは米本土から何千マイルも離れた国や人々だけでなく、米国のあらゆる場所で起こっている。米政府はロシアにだけ制裁を加えているのではない。一般の米国民にも制裁を加えている。

ガソリンやタバコを買うと、政府は税金を課し、それによって国民を制裁する。仕事でお金を稼いだら、その一部も徴収する。不動産を所有したら制裁、不動産を借りたら制裁(1泊でも宿泊税)、資本の利子を得たら制裁、人を雇ったら制裁、これらの後に残ったものを死んだときに相続人に渡したら制裁。

ウクライナの人々とともに、ロシアは同国から手を引けと求めるのは結構なことだ。でも、すべての国の人々とともに、すべての政府が市民のお金に手を出さないよう求めるのは、さらにすばらしい。ロシア人を制裁するのが道徳的に間違いなら、私たち一般人を制裁するのは少なくとも同じくらい間違いだ。

(次より抄訳)
Governments "Sanction" Their Own Citizens Every Day. The Russia Sanctions Are Just a Natural Evolution. | Mises Wire [LINK]

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