2022-03-07

大きな悪、小さな悪

ロシアのウクライナ侵攻と、それをもたらした国防総省とCIAの政治的駆け引きとでは、どちらが悪だろうか。ロシアのウクライナ侵攻が悪だからといって、侵攻させた国防総省とCIAの戦略が善であるとは言えない。それはやはり悪であり、もしかしたらもっと悪であるかもしれない。(ジェイコブ・ホーンバーガー)

プーチンがウクライナに侵攻したのは間違いだった。戦争は恐怖であり、「国家の健康法」だ。どんなに注意しても、罪のない命が流される。しかし、この不幸な出来事の第一の責任はどこにあるか。明らかに米国とNATOだ。NATOは東方への絶え間ない進軍を止めなければならない。 (ウォルター・ブロック)

ロシアの侵攻には様々な意見があるだろうが、誰も警告されていなかったとは言えない。ロシアには自国の安全保障に懸念があり、行動を正当化する理由になったという議論が可能だ。しかし米国とNATOが過去20年間に行った好戦的な行動については、同じことを言うのは難しい。(ロバート・ブリッジ)

ある戦略思想家によれば、米政府の外交戦略は単純で、「金の流れを止めるな、増やせ」というもの。この予算最大化戦略は米政治経済の国防費への依存度を高めた。ウクライナ戦争に対し国防総省、防衛産業、議会、シンクタンク、情報機関、報道機関が大喜びするのはそのためだ。(フランクリン・スピニー)

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