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2026-04-04

金は木に実る?

Gold Growing on Trees? [LINK]

【海外記事より】マイク・マハリー氏が執筆した記事によると、「金は木には実らない」という通説を覆すような、非常に興味深い発見が報告されています。実際に木の中で金が発見された事例があり、オーストラリアの研究者たちが、ユーカリの木の葉からごく微量の金の痕跡を見つけ出したのです。もっとも、これは決して手軽な金儲けの手段になるような話ではありません。葉に含まれている金はナノ粒子レベルの極めて小さなものであり、その濃度は10億分の80という、非常にわずかな量にとどまっています。それでも、植物の体内に貴金属が取り込まれているという事実は、科学的に見て非常に注目すべき現象であると言えます。

なぜ、このように木の中に金が含まれることになったのでしょうか。科学者たちは、地下深くにある金鉱床の上に生えている木が、その深い根を通じて金属を吸い上げていると考えています。例えば、ユーカリの根は地下30メートルもの深さにまで達することが知られています。この現象は「バイオミネラリゼーション」と呼ばれており、微生物や酸化の働きによって、金属イオンが土壌から茎を通り、最終的に葉へと運ばれていく仕組みです。この研究の主筆者であるメルヴィン・リンターン氏は、ユーカリの木がさながら水圧ポンプのような役割を果たしていると説明しています。植物はもちろん金を探しているわけではなく、生きるために必要な水を求めて根を伸ばしているのですが、その水の中にたまたま金が溶け込んでいたということなのです。

金の粒子が最終的に葉へとたどり着くのは、木がそれを体外へ排出しようとしている兆候である可能性が指摘されています。科学者たちの分析によれば、葉の中の金粒子は、毒性のある化学物質を排出するための経路の一部と考えられているシュウ酸カルシウムの結晶の近くで見つかることが多いそうです。この発見の正当性を確認するため、研究チームは温室での実験も行いました。ユーカリの苗木を、実際の環境と同程度の金を含んだ土壌で育てたところ、野生のユーカリと同様に地下深くから金を吸い上げていることが裏付けられました。さらに、この現象はオーストラリアに限ったことではなく、フィンランドの科学者たちも、欧州トウヒの針葉の中に埋もれた金のナノ粒子を発見しています。

もちろん、木の葉から金を採掘して利益を得ようとする人はいませんが、このバイオミネラリゼーションのプロセスを理解することは、鉱山会社が新しい金鉱床を発見する上で大きな助けになる可能性があります。地表近くにある採掘しやすい金の多くが既に掘り尽くされてしまった現代において、植物が地中深くへと根を伸ばして行っている天然の資源探査能力を活用することには、大きな合理性があります。植物の力を借りることで、調査のために掘削する試掘坑の数を減らせるかもしれません。その結果として、採掘に伴う環境破壊を抑え、植物の生息地を守ることにも繋がります。実際に2019年には、ある資源探査会社が木の葉を手がかりにして、オーストラリアで1トンあたり3.4グラムの金を含む6メートルの金脈を特定することに成功しました。自然界が作り出した金探知の仕組みは、時に人間の技術を凌駕するほど精緻なものであり、私たちが周囲の世界をより注意深く観察することの重要性を教えてくれています。

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