女性進出を阻む「ガラスの天井」(glass ceiling)は、一人の女性を公職に就ければ破れるものではない。破るのは、自身の幸福を求める個々の女性だ。ヒラリー・クリントンの敗北は女性の敗北だという評論家の言葉を信じてはいけない。真実は正反対だ。
独裁的支配者(authoritarian ruler)の敗北は、それが男であれ女であれ、個人が目標を達成する可能性にとって勝利である。トランプもヒラリーも、ガラスの天井を破るために本当に役立つことには関心がない。それは独立と自由である。
歴史上、女性が最も偉大な業績を実現したのは選挙によってではない。市場で、人間の行動(human action)と個人主義を通じてである。だからヒラリーの敗北はヒラリーだけのものでしかない。
文明の進化は、ヒラリーが政治家をやめた後もずっと続く。それまでに世界中の何十億人もの女性がはるかに重要な役割を果たし、革新を起こし、歴史の流れを導くだろう。彼女たちの99%はそれを政治以外の手段(voluntary means)で成し遂げるだろう。
自分が望む変化を世界に起こしたければ、そのためにただ投票するのではなく、最初の一歩を踏み出そう。大統領になる必要はない。資本主義があらゆる人の創造力と夢への情熱(visionary passions)に機会をもたらす。
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