2024-10-11

岐路に立つウクライナ

西側諸国はウクライナが戦争に勝つことはないという冷厳な現実に直面している。ゼレンスキー大統領は戦前の国境までの領土奪還だけでなく、ドンバスとクリミアを含む2014年の国境までの全領土の奪還を勝利の境い目としている。西側にそのような幻想を抱く者はほとんどいない。
Ukraine at the Crossroads | The Libertarian Institute [LINK]
ウクライナは西側からの支援があっても、ロシアを破り、失地を武力で回復する見通しは立っていない。ウクライナ軍は崩壊する恐れがあり、そうなれば西側諸国から直接介入を求める圧力がかかるだろう。ロシア政府が核政策の変更を示唆しているのは、これを抑止するためである。
When will the war in Ukraine end? | Responsible Statecraft [LINK]

ウクライナに今必要なのは、戦争から脱し、可能な限り最善の未来を実現する交渉に移行するための、米国の支援である。「ウクライナが交渉のテーブルで有利になるように、戦場でウクライナを有利な立場にする」と米国が語っている時間はもうない。その時期は過ぎたのだ。
It's Time To Really Help Ukraine - Antiwar.com [LINK]

米国はウクライナとイスラエルに利害を持っているが、その利害はそれぞれの国の利害と同じではない。それにもかかわらず、バイデン政権は、米国の利害が相手国の利害と異なる場合、それをはっきり主張することができないようだ。両紛争の激化を受け身で見ているようだ。
Biden Is Sleepwalking Toward War in Ukraine and Middle East | Cato at Liberty Blog [LINK]

トランプ氏はもちろんハリス氏でさえ、ウクライナ戦争を激化させる気はないかもしれない。米国がわずかでも身を引けば、EUの介入を必要とする。とくにハンガリー、スロバキア、多少はイタリア、台頭してきた仏独の政治勢力など、一部の国は戦争への熱意が薄れる兆しがある。
Europe at odds with public on escalating war in Ukraine | Responsible Statecraft [LINK]

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