失業の減少は経済成長のカギではない。経済成長の核心は貯蓄の拡大である。政府の失業対策は無コストではない。人為的に雇用を増やそうとする政府の様々な政策は、貯蓄を富の創造者から政府の政策にそらす。この過程で、富の創造者が経済を成長させる能力は損なわれる。(フランク・ショスタク)
一般には、政府支出の増加や中央銀行の金融緩和で経済全体の需要が強化され、財やサービスの供給が増加すると考えられている。しかし財やサービスを手に入れるためには、まず有用なものを生産しなければならない。つまり供給が需要を動かすのであって、その逆ではない。(フランク・ショスタク)
経営のうまい企業もバブルの破裂からは逃れられない。中央銀行によって新たに注入されたお金を最初に受け取る人々から商品やサービスの需要が増え、それに伴う様々な経済活動が起こる。中央銀行が引き締めに転じると、バブル活動は圧力を受け、整理される危険性が高い。(フランク・ショスタク)
商品・サービス価格全般の下落は、それが富の蓄えの増加の結果であれば、個人にとって常に良いニュースである。バブルの破裂に伴う物価低下も、良いニュースである。非生産的なバブルの減少は、富の創造にとって良いことであり、富全般の蓄えにとって良いことだからだ。(フランク・ショスタク)
行動経済学は、理性が人間行動を導く最大の要素だという考えを疑い、感情こそ人間行動のカギだと強調する。心理学分析によって、人の行動は不合理だと示したつもりになっている。その結果意図せずして、政府の統制で個人を彼ら自身の不合理な行動から守る基礎を築いた。(フランク・ショスタク)
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