2022-02-27

ウクライナ侵攻の前史

米国のネオコンは、歴史が今回のロシアによるウクライナ侵攻から始まったと思い込ませようとしている。それ以前のNATOを東に拡大しないという約束、ミサイルをロシアの国境近くに置くことで生じる脅威、米国が主導した2014年のウクライナのクーデターを忘れてもらいたい。(トーマス・パレー)

ウクライナのオレンジ革命は、ネオコンとグローバリストが起こした。ロシアのウクライナ侵攻は、米国務省と情報機関が西欧の子分らとともに30年画策してきた行動の直接的・累積的な結果だ。ウクライナ国内のロシア系少数民族に対する暴力的な迫害が、プーチンの決断を促した。(ボイド・キャセイ)

ウクライナの中で民族・言語的にロシア系であるドネツク州やルハンスク州の離脱とは異なり、コソボ州はセルビアの文化・国民的独自性の発祥地であり、それゆえセルビア国家の不可欠な一部だった。つまりコソボ紛争は典型的な内戦だった。そこに米政府は介入し武器を提供した。(デビッド・ストックマン)

トランプ前米大統領は、NATOは時代遅れという正しい直感を抱いていたが、ネオコンに説得され軍事支出を増やした。プーチンは誇大妄想的な侵略者ではないと考えてよいだろう。結局のところ、NATOの合計1兆270億ドルの支出は、ロシア以外の誰に向けられているというのか。(デビッド・ストックマン)

バイデン大統領は隣国カナダのトルドー政権による緊急戒厳令の発動には沈黙し、遠くのウクライナについてはよく喋る。人々は西側のプロパガンダに騙され、プーチンが政敵ナワリヌイの銀行資産を凍結すると非難し、カナダ政府がワクチン強制反対派に同じことをすると喝采する。(ジェフ・ダイスト)

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