金融行政と経済疲弊
地方の小さなベンチャー企業の創業を支援し、地方経済を元気に。期待大ですが、なぜこれまでできなかったのでせうか。壁となつてゐたのは、金融庁の「金融検査マニュアル」。ベンチャー向け融資はリスクが高いからやめろと20年間もブレーキをかけておいて、地方経済を疲弊させた反省は政府の誰からも聞かれません。せめて今後は余計な口出しを一切やめてもらひたいもの。
スモールビジネスで大逆転! 地方経済が復活するただ1つの方法
半官半民の悲劇
ベルリンの壁が崩壊し、社会主義は持続不可能といふ認識がそれなりに世間に浸透したはずですが、半官半民ならうまくやれるといふ迷信がいまだに根強いやうです。市場と政府の良いとこどりができると錯覚してゐるのでしょう。英作家ジョージ・バーナード・ショーがある女優から「あなたの頭脳と私の肉体を持つ子が生まれたらすばらしいですね」と言はれ、「私の肉体とあなたの頭脳を持つ子ができたらどうします?」と答へたエピソードを思い出します。
JDIに待ち受けるシャープの二の舞。外資に翻弄され再生ままならず
望ましい変化
官に若者が集まらないことがそんなに問題でせうか。民と官との違ひを一言でいへば、民は他人が欲しがるものを納得する値段で買つてもらふ人。官とは他人が欲しがらないものを言ひ値で押し付ける人。国民の懐に余裕があつた頃は、欲しくもないものを買ふゆとりがあつたかもしれませんが、今やそんな時代ではありません。官より民に人が集まるはうが日本のために良いのです。
なぜ?東大生の“官僚離れ”
現金決済の再評価
特需はしよせん一過性です。それより注目したいのは、今回の紙幣刷新をきつかけに現金決済が再び脚光を浴びさうとの指摘。キャッシュレス化が急速に進んだスウェーデンでは、電力系統が故障したり、サーバーが停電やハッカーによる攻撃、戦争などで稼働しなくなつたりした場合のリスクや、高齢者や移民、身体障害者らの一部がキャッシュレスから取り残される状況への反省機運が出ています。現金とキャッシュレス、どちらを選ぶかは消費者が決めることで、政府が誘導するべきではないことを再確認する良い機会です。
紙幣刷新「特需」に虎視眈々の企業たち
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