2023-03-11

女性ネオコンを解雇せよ

コードピンク共同設立者、メディア・ベンジャミン
コードピンク・コングレス、マーシー・ウィノグラード
コードピンク、メリッサ・ギャリガ
(2023年3月7日)

バイデン米大統領がビクトリア・ヌーランド氏を国務次官に指名したとき、反戦団体「コードピンク」のフェミニストは、ヌーランド氏が母親や娘たちに戦争を煽り、痛みや心痛をもたらすことを懸念して、同氏の指名に反対した。同氏は外交を促進する代わりに、アフガニスタン、イラク、そして今ウクライナで戦争を煽り、干渉するあらゆる場所でマッチに火をつける。フェミニストが沈黙を守ったり、女性だからという理由でこのブッシュ時代のネオコン(新保守主義者)を支持したりすれば、ヌーランド氏は核の炎で世界を焼き尽くすかもしれない。
ヌーランド氏は、ウクライナでの停戦と和平交渉を推進する代わりに、米国がウクライナを武装させてクリミアを奪取すると約束し、戦争を激化させることを選んだ。クリミアは黒海のロシア海軍艦隊の所在地で、200年近くロシアの一部であり、ロシア連邦への加盟に賛成したロシア系住民の居住地である。

すでに無人偵察機がクリミア半島を攻撃し、米国の長距離ロケット弾が飛んでくる中、プーチン露大統領のレッドライン(越えてはならない一線)をまた一つ越えようとするヌーランド氏の動きは、ウクライナにおけるさらなる死と破壊、生態系破壊を確実にするだけだ。

ウクライナの女性たちにとって、ヌーランド氏が長年にわたる北大西洋条約機構(NATO)の拡大によって引き起こした違法なロシアの侵略は、性的人身売買の増加と性暴力の増加をもたらしている。国連や救援団体によると、これには戦争の武器としてのレイプだけでなく、「親密なパートナーからの暴力やセクハラ」も含まれている。ウクライナが戒厳令下にあり、18歳から60歳の男性が前線に追いやられる中、若い女性難民は、多くの場合、同伴者がいないため、国境越えで虐待を受ける可能性がある。

国際女性デー(3月8日)に、女性は女性に戦争をさせないようにしよう。その代わりに、私たちコードピンクのフェミニストは、バイデン大統領にヌーランド氏を解雇し、この戦争を今すぐ終わらせるための外交を採用する、人間中心のフェミニスト外交を追求するよう強く求める。

そもそもヌーランド氏がバイデン政権で外交官の仕事を与えられたという事実は、驚きを禁じえない。同氏の経歴はまるで戦争犯罪人の逮捕歴のようだからだ。

ヌーランド氏は2003年から2005年まで、ディック・チェイニー副大統領の国家安全保障副補佐官を務めた。違法なイラク侵攻と占領は、100万人以上のイラク人を殺害し、何千人もの米兵を遺体袋に入れた、米国の歴史における痛ましい一章である。

2005年、ヌーランド氏はNATO大使に就任し、米国の悲惨なアフガン占領に参加するよう欧州に働きかけた。米政府が戦争に勝つことができると他国政府を説得する中で、同氏は欧州全域に嘘を売り込み、アフガンを20年近く占領し、600万人の子供と大人を飢餓の危険にさらし、破産させた。

2013年5月、ヌーランド氏は欧州・ユーラシア問題担当の国務次官補に指名され、ロシア、ウクライナ、その他の旧ソ連諸国との関係で外交を行うことになっていた。

その代わりにヌーランドと米政府は、ウクライナに50億ドルの税金を投入し、民主的に選ばれた大統領を転覆させ、ウクライナを私物化しロシアとの戦争に備えるための移行政府を作り上げた。ヌーランド氏がマイダンのクーデター時に(街頭で)クッキーを配った後、ビクトル・ヤヌコビッチ大統領が銃弾の雨に打たれて逃げ出す前にである。

ヌーランド氏は、電話のやり取りの流出によるスキャンダルに巻き込まれた。駐ウクライナ米大使ジェフリー・パイアット氏との電話で、米政府がウクライナの移行政府を運営する彼女の選択を欧州連合(EU)が承認しない場合、「EUのクソったれ」と発言したことが密かに記録されたのだ。欧米諸国は、ヌーランド氏が汚い言葉を使ったことに唖然とした。しかしもっとひどい汚い言葉は、ロシアを挑発するために他国の政局を操作しようとする同氏の主張である。

ヌーランド氏は、ロシアの核の近隣にある他の地域を不安定にしたいと繰り返し発言している。ベラルーシやカザフスタンである。なぜならロシアと親しすぎるからだ。評論家によれば、ヌーランド氏が本当に望んでいるのは、1億9300万人の人口と150の少数民族、6000発の核兵器を持つロシアの政権交代だという。

何が問題なのだろうか。

2014年のクーデターでロシアに併合されたクリミアを取り戻すためにウクライナ人の命を犠牲にするというヌーランド氏の使命は、他の欧州諸国を戦場に引きずり込み、第三次世界大戦を引き起こす恐れがある。

アジア・タイムズによると、ヌーランド氏のクリミアに対するタカ派的な立場をめぐって、政府・国防総省内の派閥は分裂しており、その主な理由は、ロシアが報復として西側の補給路を攻撃することを選ぶかもしれないという懸念にある。そうなれば、米国がロシアの反対を押し切って対弾道ミサイル基地を設置した、ポーランドやルーマニアをはじめとする東欧での戦争に発展するのは間違いない。

この国際女性デーに、バイデン大統領はヌーランド氏を解雇し、平和を中心とするフェミニスト外交を受け入れる外交官を雇うのが賢明だろう。

Women Don’t Let Women Drive War: Feminists Say Fire Nuland - CODEPINK - Women for Peace [LINK]

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