2022-12-01

ひた隠しにされるケネディ暗殺記録

ロン・ポール研究所上級研究員、アダム・ディック
(2022年11月25日)

59年前の今週、ジョン・F・ケネディ米大統領が暗殺された。それから長い年月が経った今も、米政府は暗殺に関連する情報を秘匿し続けている。

オリバー・ストーン監督の映画『JFK』が劇場公開され、リー・ハーベイ・オズワルドを「単独犯」とするケネディ暗殺の説明に劇的な疑問を投げかけた後、「ケネディ大統領暗殺記録収集法」が1992年に制定された。この法律により、暗殺記録審査委員会が設立され、米政府が保有する暗殺に関する記録の審査と公開が行われることになった。その後、米政府の記録は公開されたものもあるが、隠されたままのものもある。

12月15日には、残りのケネディ暗殺記録も公開される予定である。しかし、期待しない方がいい。自由の未来財団(FFF)理事長でケネディ暗殺研究家のジェイコブ・ホーンバーガーは、最終資料の公開期限が最初に発生した2017年にドナルド・トランプ大統領(当時)がそうしたように、ジョー・バイデン大統領は情報をすべて公開するのを拒否するだろうと、10月21日のFFF記事で予測している。実際バイデンは2021年、トランプが設定した残りの記録に対する秘密保持の延長期間が過ぎた際、すでに一度公開を拒否している。

ホーンバーガーは記事中で、トランプが2017年に予定どおり情報をすべては公開することを許さず、バイデンが2021年と来月にも同様に秘密を維持すると、自信を持って予測した理由を次のように説明している。

さて、はっきりさせておきたいのは、私はノストラダムスではないということだ。これらの予測は、これまですべて的中し、今後も的中し続けるが、私がある種の特別な予測能力を持っているからではない。

私の予言は単なる論理の問題なのだ。これらまだ秘密の記録の中には、中央情報局(CIA)と国防総省(ペンタゴン)が1963年11月22日に悪名高い政権交代作戦を行ったことを立証するモザイクを、さらに埋めるような証拠となる情報が埋まっている。

バイデンが残りのケネディ暗殺の秘密記録の公開を拒否するのは、驚くにはあたらない。バイデンはその公開を外部に働きかけてはいない。これに対しトランプは記録公開を示唆していたが、記録の多くを2021年まで秘密にすることを選んだ。この期間はその後も延長される可能性があったし、延長されてきた。

法学者アンドリュー・ナポリターノは、トランプが2016年の大統領選に出馬する前からの知己だが、トレンド・ジャーナルのジェラルド・セレンテとの火曜日(11月22日)のビデオ対談で、ケネディ暗殺記録の公開に関するトランプの心変わりに洞察を示している。ロン・ポール研究所の諮問委員であり、ニュージャージー州で州裁判官を務めたナポリターノによれば、2000年12月下旬にトランプと行った電話での会話について、トランプは大統領任期中に記録を公開しないと話したという。ナポリターノによると、当時大統領任期を終えようとしていたトランプは、ナポリターノに「判事、私が見たものを見れば、なぜ公開できないかわかるはずだ」と言ったという。そのときナポリターノが、トランプが何を話しているのか質問すると、トランプは、電話では言えないが、次回直接会えば伝えることができる(まだ実現していないが)と言ったという。

ナポリターノはビデオ会話の中で、トランプがケネディ暗殺記録の公開について考えを変えた理由について推測している。「一体何を見たというのだろう。それが何であれ、リー・ハーベイ・オズワルドよりも多くの人々、つまり政府の人々が関わっている証拠であり、その人々の多くがもう死んでしまったにもかかわらず、彼〔トランプ〕はそれを明らかにしたくなかったのだ」「彼ら〔政府関係者〕が彼を怖がらせたか、脅したのだと思う」。ナポリターノはさらにこう言う。「わからない、彼が何を見たのかわからない、明らかにしようと思っていたのに、何かを見て『明らかにできない』となったのだ」

(次を全訳)
The Ron Paul Institute for Peace and Prosperity : Presidents Trump and Biden Keep John F. Kennedy Assassination Records Secret [LINK]

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