2022-04-28

核戦争か?

経済学者、ウォルター・ブロック(2022年4月27日)

NATOはソ連の西方拡大に対抗するために設立された。その後、ソ連は崩壊した。NATOもワルシャワ条約機構も解体する絶好の機会だったはずだ。しかしNATOは東へ東へと前進を続けた。NATOの侵略の歴史に照らし、ロシアは強く反対した。ためらうことなく、その熱烈な願いを明らかにしている。

ウクライナ政府は一時、東の隣国(ロシア)に友好的だった。しかしその後、NATO(この組織の有力加盟国はどこ?)が組織したクーデターで、民主的に選ばれた政府は転覆し、NATOに加盟まで申請した。ロシアにとって敵の大量破壊兵器が眼前に置かれることを意味する。ロシアは我慢の限界に達した。

それでもロシアはNATOの全加盟国にもれなく宣戦布告したりせず、ウクライナに進入しただけだった。プーチンの「狂気」とやらに感謝すべきだろう。さもなければ全人類の存在が危険にさらされていた。今でも核兵器によるハルマゲドンの可能性は、キューバのミサイル危機以来、かつてないほど高い。

米国の外交政策が招いた反動にもかかわらず、民主党も共和党もごく少数の例外を除いては、ロシアにあらゆる危害を加えよと呼びかけている。この連中は、自身はもちろんのこと、子供や孫にも危険が及ぶことを理解していないのか。核爆発は一日を台無しにしてしまうという教訓を、まだ学んでいないのか。

正気を取り戻すには、今何をすべきか。完全な停戦の後、平和を再建すべきだ。すべての軍隊は自国に戻るべきだ。他国はウクライナにいかなる種類の武器も供給すべきではない。ウクライナはNATOに加盟する試みをやめるべきだ。やんちゃで厄介で悪意のあるNATOは解散させ、その場に塩をまくべきだ。

(次より抄訳)
The Ron Paul Institute for Peace and Prosperity : Nuclear War?http://www.ronpaulinstitute.org/archives/featured-articles/2022/april/27/nuclear-war/

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