2021-02-22

マルクス主義と環境主義


1960年代頃まで左翼は環境問題に無関心だったが、やがて反資本主義の計画推進に利用できると気づいた。マルクス主義と環境主義の結合はソ連崩壊後に深まる。社会主義の経験がはっきり示すように、環境保護にとって一番大切なのは、左翼が始終攻撃してやまない強固な財産権だ。

国連の生物多様性に関する会議で、ペルー代表がコロナ危機に対し「グリーンレスポンス(環境に配慮した対応)が必要」と述べた。この言葉やバイデン大統領がよく口にする「より良い復興」は、資本主義を社会主義的な体制に変えようとする世界経済フォーラムの計画に結びつく。

風力と太陽光だけに電力のすべてを頼るのは、リスクの高いギャンブルだ。今のところ適当な蓄電手段がないため、天然ガスの利用が求められる。同等かそれ以上の化石燃料発電でバックアップし、風が吹かなかったり太陽が照らなかったりした場合に備えなければならない。

米テキサス州での停電に対し、風力発電業界は、悪いのは自社の風車が寒波で凍ったことではなく、天然ガスが需要に応えられなかったことだと主張した。だが大気浄化法のせいでパイプラインコンプレッサーはガスではなく、電気で動いている。だから停電するとガス発電も止まる。

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