2020-03-12

国防予算の闇

米会計検査院によれば、国防総省は深刻な財務管理上の問題がある。昨年度は不完全な監査でも1300件以上の新たな問題が明らかになった。それでも同省は支出を大幅に増やした。24省庁のうち国防総省と住宅都市開発省だけが、浪費の調査以前に、資金使徒の確認さえできなかった。
The National Debt Is ‘Unsustainable’ and the Pentagon’s Finances Are a Total Mess, Federal Audit Says – Reason.com

米国の国防予算は、国防総省以外に振り分けられた分を合わせた実質値では1.21兆ドルで、公表値の2倍に達する。エネルギー省管轄の核兵器開発のように、多くは無駄遣いが指摘される。より多くの税金を国防に注ぎ込めと主張される一方で、国内インフラなどには予算が回らない。
Tomgram: Mandy Smithberger, Letting the Pentagon Loose With Your Tax Dollars | TomDispatch

歴史上最も高額な戦闘機であるF35は、製造元のロッキード・マーチンによれば、45の州で12.5万人の雇用を生んだとされる。実際に生まれた雇用はその半分未満だ。そのうち半分以上はカリフォルニア、テキサスの両州に偏っており、実のところ、雇用の多くは海外で生まれている。
Trump Is Trying to Ride the Pentagon Gravy Train to Reelection | Mises Wire

財政赤字の削減は誤った政策になりかねない。経済にとって重要なのは財政赤字の規模ではなく、政府支出の規模だ。政府が3兆ドルの支出を計画し、税で2兆ドルを賄えば、1兆ドル足りない。その分は他の方法で調達しなければならない。国債、通貨の増刷、新たな課税のどれかだ。
How Government Spending Destroys Wealth | Mises Wire

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