Ryan McMaken, The CIA Has Always Been Incompetent(CIAは昔から無能)より抜粋。
「ロシアは米大統領選を操作していた」と結論づけたCIAを、トランプは「フセインが大量破壊兵器を持っていると言ったのと同じ連中さ」と一笑に付した。ワシントン・ポスト紙(Washington Post)ですら、推論に頼って事実を重視していないと認める。
CIAは典型的な役所(government agencies)でしかない。多くの時間を議会対策に費やし、一番の動機といえば自分たちの計画・予算を守ることと権限拡大だ。公共選択論が教えるとおり、この行動は利己的な官僚集団そのものである。
「自由な市場」の味方を自称し、制限された政府(limited government)を求めると言ったそばから、CIAのやることを何でも擁護する無邪気な人たちがいる。「安全を守ってくれるから」だそうだ。
CIAはソ連(Soviet Union)崩壊の直前まで、同国の経済力は強大で、米国を圧倒しそうだと主張していた。冷戦中、CIAの最大の存在理由はソ連情報の収集・分析だったにもかかわらず、それに見事に失敗したのだから、廃止されても当然だったろう。
CIAによれば、最近ロシアの脅威がまたぞろ迫っているという。しかし実際に証拠を見せることができるのだろうか。「とにかく信じろ」(Just trust us)という言葉しかないように思える。
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