2020-11-14

政府の起源は戦争(スペンサー)

英社会学者スペンサーは、政府とそれを支配するエリートの起源は戦争だと述べた。王は征服した相手から金品を略奪できるだけでなく、戦争の資金を賄うために、しだいに自国の市民からも略奪するようになる。

英社会学者スペンサーによれば、自発的な交換が支配する平和な社会では、階級格差は存在しない。階級とはある集団が他の集団を暴力で支配し搾取するものだが、それが生まれるのは戦争が社会の特徴となってからだ。戦闘とそれを支える物資補給を行う必要から、階級は生まれる。

19世紀英国の社会学者スペンサーは、政治家が自分の作る法律の直接的な目先の影響ばかりにこだわり、間接的な将来の影響を無視していると批判した。スペンサーによれば、英国は数十年にわたる社会・経済立法で社会の自発的な協力を弱め、政府による強制的な協力に置き換えた。

社会学者スペンサーによれば、政治的・経済的な反対者は、宗教的な少数派と同じく、その信念と行為が政府によって尊重されなければならない。政府の福祉政策による「慈善活動」は無駄が多く、非能率で、納税者の財産権を侵害するという自由主義者の主張を弾圧してはならない。

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