自由主義者(リバタリアン)によれば、歴史を動かすのは自由と権力の対立である。自由主義者の政治目標は、権力の縮小と自由の拡大である。オルタナ右翼によれば、歴史を動かすのは部族、人種、共同体など非人格的集団(impersonal collectives)間の抗争である。
自由主義者は、各人の利益は調和すると考える。分業(division of labor)は人間社会の偉大な事実であり、労働力の生産性は他人との協力によって高まる。オルタナ右翼は、人間関係を特徴づけるのは根深い対立と考える。
自由主義者によれば、社会が生み出す最も優れ、すばらしいものは計画によっては作れないし、予測できない。むしろその逆である。オルタナ右翼によれば、社会は偉大な思想家(great thinkers)や指導者の意志によってトップダウンで築かれる。
古典的自由主義者(classical liberals)は貿易と移民の自由のために闘った。国境は地図に勝手に引かれた線にすぎず、国家権力を制限してくれる一方、経済と文明の発展を妨げると考えた。オルタナ右翼は例外なく、貿易と移民の自由に反対する。
自由主義者は、中世から自由放任(laissez faire)の時代にかけて起こった重大な変化を称賛する。商業社会が階級や人種の壁を壊し、より多くの人々に権利と尊厳をもたらしたからだ。オルタナ右翼にとってこの変化は文化、独自性、目標の喪失である。
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