2020-02-17

金の力 / 税の拒否(スプーナー)

金(きん)はインフレの防御策だ。歴史上、金本位制を採用した政府は、財政赤字になると金保有高の減少を余儀なくされた。見境ない政府支出には歯止めがかかった。政府が金を失いたくないからだ。金は、中央銀行が引き起こすインフレという病の害悪から個人が身を守る手段だ。
The Power of Gold | Mises Institute

民主主義の選挙が機能するのは地方や小国だけだ。米国がこれ以上の社会分断を避けるには、大胆な連邦主義と地方分権がカギとなる。それによって、勝った政党がすべてを得る国政選挙の弊害は劇的に軽減する。米国のような大国における大衆民主主義は果てしない争いをもたらす。
Politics Drops Its Pretenses | Mises Wire

米法理論家ライサンダー・スプーナーは、現代の税法を英国のコモンローに照らせば、認められないだろうと論じる。なぜなら課税される個人から、明確な合意を得ていないからだ。納税拒否者は処罰されない。米独立革命の求めた「代表なくして課税なし」を徹底した理論といえる。
Lysander Spooner argues that according to the traditional English common law, taxation would not be upheld because no explicit consent was given by individuals to be taxed (1852) - Online Library of Liberty

連邦国家内に「統一市場」をつくる場合、構成国(州)が自分から貿易や移民の規制を緩和するのなら、問題ない。問題は米連邦政府や欧州委員会などの中央政府が画一的な法を上から押しつける場合だ。規制が厳しい州に合わせて強化され、中央政府の権力拡大につながりかねない。
Why Open Borders Between States in America Might Lead to Disaster | Mises Wire

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