2019-04-21

気づかない差別

官営大学の悲劇
もし大学がすべて純粋に民間で経営されてゐれば、多くの大学理事長のうちただ一人でも、研究者として価値を認めてくれれば、職を得るチャンスがあります。けれども現実の日本のやうに、大学が国公立だつたり、私立でも補助金なしで成り立たなかつたりすると、唯一の政府が研究者の死命を左右することになります。しかも日本のやうに、税金が無駄遣ひされ、財政に余裕がなくなると、大学予算が削られ、人員増はますます困難に。この惨状は「市場原理主義」のせゐなどではありません。明確な政府の失敗です。
文系の博士課程「進むと破滅」 ある女性研究者の自死

気づかない差別
女子の4年制大学進学率が男子より低いのは「息子は大学まで、娘は短大まで」でよいと考へる親の性差別の結果だと上野千鶴子さん。この発言が短大生に対する差別だといふことに気づいてゐません。短大生はすべて、親の言ひなりになつて仕方なく進学した女子ばかりだとでも言ふのでせうか。度しがたい特権意識です。「東大ブランドがまったく通用しない世界でも……生きていける知を身につけてもらいたい」と言ひますが、それなら最初から東大なんか目指さないはうがいい。独学で十分です。東大生になるのは東大ブランドを得るのが最大の目的です。「今すぐ入学を辞退しなさい」と言い放つてこそ、本物のラディカルでせう。
「がんばっても報われない社会が待っている」東大の入学式で語られたこと【全文】

ふたつの財政健全化
財政健全化には良いものと悪いものがあります。良い健全化は歳出削減によるもの、悪い健全化は増税によるものです。両者を一緒くたに論じるから訳がわからなくなります。歳出削減だけでは借金を返せなくなつたらどうするか。増税は悪い健全化なのでノー。潔く財政破綻を宣言するのがベストです。借金に責任のある政治家、官僚は処分。一時的な混乱はあるかもしれませんが、将来世代へのツケが膨れ上がり続けるよりはマシです。
日本の消費税、20~26%必要 OECDが試算、財政再建で

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