次より抜粋。
Jeffrey A. Tucker, Culpability for this Ransomware Belongs to the NSA
(身代金ウイルスの責任は米国家安全保障局にある)
大規模サイバー攻撃に関し、あまり議論されていない点がある。攻撃ソフトを作り出したのは誰か。ソフトの出所はどこか。どのように漏れたのか。そう、責任(culpability)は米国家安全保障局(NSA)にある。
国民をサイバー攻撃から守ると言う政府自身が、ウイルスを作り、それを犯罪者にまんまと盗まれてしまったのである。これは国際関係上、大問題だ。大量破壊兵器(weapon of mass destruction)を作り、うかつにも犯罪者に入手を許したのと同じだ。
もちろん大量破壊兵器のようなウイルスを使った連中は、悪質だ。しかしそもそもウイルスを作り、それを漏らしてしまった官僚には、一義的な責任(primary responsibility)がある。
NSAがウイルスを開発したのは、敵国のネットワーク・システムに対して使用するためで、その保護に失敗した。マイクロソフト(Microsoft)の社長が今回の出来事に憤り、対策を求めたのも当然である。
これがもし民間企業(private company)の責任なら、株価はゼロ近くまで暴落し、政府はサイバー攻撃の責任を厳しく問うだろう。誰かが牢屋にぶち込まれるかもしれない。でもNSAの失態なら? きっと予算が増額されるだろう。
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