2022-05-19

NYタイムズ紙に非難、ウクライナの戦闘員はアゾフスタルで「避難」したが降伏せずと報道

ゼロヘッジ
(2022年5月17日)

ニューヨーク・タイムズ紙が、マリウポリのアゾフスタル製鉄所に対するロシアの長期にわたる包囲の終了を、ウクライナがマリウポリでの「戦闘任務」を終了したと伝え、批判を受けている。客観的には、ロシア軍によって、ロシア支配地域に「避難」させられ、負傷者はロシア支配の病院に運ばれたのだ。

NYタイムズ紙は、アゾフの武装勢力約300人が降伏したという現実を完全に回避し、代わりに何らかの形でウクライナ軍が「戦闘任務」の終了を決定したと示唆することに成功した。見出しで、彼らが「避難している」とも強調した。

記事の最初の文章によれば、戦闘員は武器を捨てた後、ロシアの保護下に置かれ、親ロシア地域(特にドネツク人民共和国のノボアゾフスク)に移送されたという。つまり敵のロシアによって捕虜にされ、「避難」させられたのである。

NYタイムズの報道によれば、「数百人のウクライナ人戦闘員がバスでロシアの支配地域に連行された」「ウクライナ大統領は、この都市での戦闘任務は終了し、最も長く、最も激しい抵抗のいくつかに終止符を打った」という。

客観的に観察した評価では、2カ月間、出口がなく洞窟のような施設に立てこもり包囲されたウクライナ人は、月曜日(5月16日)にようやく降伏した。それなのに、NYタイムズは他の多くの主流メディアとともに、どういうわけかウクライナ人の「任務完了」だと報じた。

ソーシャルメディアの投稿では、NYタイムズによるオーウェル流の「ニュースピーク」(婉曲話法)は芸術の域に達していると指摘された。アゾフ大隊のネオナチ思想は長年記録されてきたにもかかわらず、主要メディアではまったく認識されなくなっていることも、多くの人から指摘されている。

ジャーナリストのマイケル・トレイシーは、主要メディアが戦争について「事実を伝える」と称しているが、実際には戦場にいる特派員がほとんどいないため、「戦術的な進展について西側メディアから出てくるものは、ほとんどすべて歪曲と考えなければならない」と警鐘を鳴らす。

(次より抄訳)
NY Times Blasted For Writing Ukrainian Fighters "Evacuated", Didn't Surrender At Azovstal | ZeroHedge [LINK]

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