2022-05-02

米国のウクライナへの武器供給は1月に準備されていた

米上院議員は、ロシアがウクライナに軍隊を派遣する数週間前に、同国への武器供与計画を立案していた。
RT(2022年4月29日)

米議会で4月28日、第二次世界大戦中に中立法規を逃れるために考案された「レンドリース」方式を使い、米国の武器をウクライナに送る計画が公式に承認された。しかしこの計画は、ロシアがドンバス共和国の独立を承認し、ウクライナに軍隊を派遣する一カ月以上前の1月にまとめられたものである。

共和党のコーニン上院議員は1月19日、「ウクライナ民主主義防衛レンドリース法案」を提出した。同日、カーディン、シャヒーン、ウィッカー各議員が共同提案した。翌1月20日にはブルメンタール、グラハム両議員が支持を表明。2月9日までに合計14人の上院議員が賛同した。

ロシアがドネツクとルガンスクの独立を承認したのは2月21日である。ウクライナを非武装化するための「特別軍事作戦」は2月24日に始まった。

奇妙にも上院外交委員会がコーニン議員の提案を取り上げたのは4月6日のことだった。同委員会で全会一致で承認された後、民主党が支配する下院が休暇中の数週間、宙に浮いたままだった。4月28日、下院は417対10の賛成多数で承認した。民主党は全員が賛成し、反対した10人はすべて共和党員だった。

ルーズベルト大統領は米国が第二次大戦に参戦する数カ月前の1941年3月、武器を英国、のちにソ連などに送るためにレンドリースを考案した。今回の法案は、米政府がウクライナにあらゆる種類の武器を送りやすくする。五年の期間制限を撤廃しており、米国は紛争が長く続くことを望んでいるようだ。

コーニン議員は今のところ、ロシアの軍事作戦が始まる前に「ウクライナの市民を軍事侵攻から守る」制度を導入した動機らしいことを明かしていない。共同提案者カーディン議員はもっと明白だ。2017年のCAATSA法など一連の反ロシア法を制定し、トランプ政権の対ロシア外交を縛った人物である。

カーディン議員は「ロシアゲート」騒ぎまっただなかの2018年1月、報告書を発表し、ロシアが「情報操作、サイバー攻撃、軍事侵攻、政治暗殺容疑、エネルギー安全保障への脅威、選挙干渉、その他の破壊的戦術」を用いて、「民主主義および大西洋地域の組織と同盟」に対して「攻撃」したと非難した。

(次より抄訳)
US weapons supply to Ukraine prepped in January — RT World News [LINK]

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