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「反インフレ経済勉強会」開講のお知らせ

インフレは税の一種です。しかも普通の税よりも悪質な税です。ところが、この事実はよく理解されていません。それどころか、多少のインフレはむしろ良いことだという嘘が、現在主流の国家主義的な、誤った経済学(ケインズ経済学)や、そこから派生した極端な説 (MMT=現代貨幣理論など) によっ...

2024-08-20

戦争と中央銀行

戦争には資金が必要であり、そのため政府は銀行に助けを求める。中央銀行による貨幣増発は戦争屋を活気づける燃料だ。インフレ、つまり偽金づくりは、中央銀行の特権である。米議会がウクライナやイスラエルに何十億ドルもの不換紙幣を送ると決議しても、合法とされる。
What has the Fed Done to Our Lives? | Mises Institute [LINK]
評論家やエセ経済学者は、政府はほとんど何の制限も害もなく、お金を使ったり、借りたり、作ったりできると信じ込ませようとしている。国債の利子が予算の多くを食い尽くし、他の予算がほとんどなくなったら、どうなるだろう。残念ながら、政府が店じまいすることはあるまい。
TGIF: Gaslighting | The Libertarian Institute [LINK]

米国で1973年初めまで、生産者は1年半の価格統制を受けた。価格の凍結は多くの生産者にとって、製品を市場に出すことがもはや採算に合わないことを意味した。商品とサービスの供給は減り、価格は上昇した。消費者物価は1972年に3.8%、1973年に8.8%、1974年には12.2%上昇した。
Kamala Wants Price Controls, and It's Not Because She Has "Good Intentions" | Mises Institute [LINK]

エンジニアリングは社会にとって重要なツールだが、その限界を認識する必要がある。社会の成功は、最適化の専門家だけでは達成できない。人間の繁栄には起業家もまた欠かせない。起業家はこう問いかける。そもそもこの最適化プロセスは必要なのだろうか、と。
Elon Musk on the Difference between an Engineer and an Entrepreneur - FEE [LINK]

ウォルズ副大統領候補は最悪の「進歩主義者」であり、完全な共産主義者に近い。悪名高いジョージ・フロイド暴動の際、BLM(黒人の命は大切だ〈しかし白人の命は大切でない〉)の略奪や放火を許し、白人の生命と財産を守るために州警察と州兵を派遣することを拒否した。
The Dangerous Tim Walz | Mises Institute [LINK]

2024-08-19

FRBは金を持たない

米FRBは金を所有していない。1934年の金準備法により、FRBはすべての金の所有権を財務省に移すよう義務づけられた。それと引き換えに、財務長官はFRBに対し、財務省が保有する金に対してその時点で適用される法定価格で、移管された金の量に応じた金証券を発行した。
The Federal Reserve Does Not Own Gold | ZeroHedge [LINK]
金で測ると、イーロン・マスク氏のドルはロックフェラーのドルよりもはるかに価値が低い。約90年にわたるドル切り下げの結果、金は今年1オンス約2500ドルの記録的水準に達した。それでもマスク氏の2350億ドルの富は9400万オンスの金にあたり、ロックフェラーの2倍強ではある。
John D. Rockefeller, Elon Musk, Millionaires, and the Price of Gold - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]

自由な市場価格が乱れると経済に影響が生じる。最高価格が定められた商品の不足だ。以前は政府と消費者は値段の高さを心配したが、今では入手できるかどうかも心配しなければならない。今の価格で購入する意思のある消費者でさえ、もはや市場でそれを見つけることはできない。
Nigerians Should Understand Their Long-Run Interests | Mises Institute [LINK]

古代ローマ帝国は、銀貨の銀含有率をわずか0.02%にまで切り下げた。その結果、物価は高騰し、帝国全体の経済を脅かした。ディオクレティアヌス帝は、900種類の商品と130種類の労働力・運賃の価格統制を導入し、違反者には死刑を科すことで、物価高を食い止めようとした。
Price-Control Failures, Then and Now | Mises Institute [LINK]

19世紀前半、ほぼすべての米国人は、連邦政府が一方的に奴隷制を廃止する法的権限を有しているとは考えていなかった。唯一の平和的な代替案、つまり唯一受け入れられる代替案は、連邦からの分離独立だった。
Leggett: Disunion Is Better than Slavery | Mises Institute [LINK]

2024-08-18

政商から財閥へ

ロシア報道に登場する「オリガルヒ」は、「新興財閥」と訳されることが多いが、ときに「政商」という訳語を目にする。こちらのほうが本質を言い当てている。政商とは「政治家や高級官僚といった政治権力者と関係を持って、利権や情報を得ている商人」をいうからだ。

企業家に学ぶ日本経営史 -- テーマとケースでとらえよう (有斐閣ブックス)

日本では、政商は明治初期に登場し、特権的立場を利用して膨大な富を蓄積した。その半面、権力者との癒着には大きなリスクもつきまとった。その一つは、権力者が政商に特権を与えた見返りに、何らかの利益を求めてくることだ。後で述べるように、三井銀行ではそうした要求を断れず、権力者に融通した資金が不良債権となり破綻の危機に瀕した。

そこで、ある時点で一部の政商は、政府との関係を意図的に弱めていく。政商のままでは、権力者の意向を配慮するあまりに、自由な事業活動が束縛されてしまうからだ。権力者との関係を弱めることに成功した政商は、それまでに蓄積した資本を元手に、多角的な事業活動を展開し、「財閥」へと発展していく。財閥とは「富豪の家族・同族の閉鎖的所有、支配下に成り立つ多角的事業経営体」を指す。

財閥が多角的な事業を展開するにあたって、事業を管理するトップマネジメントが必要となった。旧来の番頭経営では近代的なビジネスに対応することはできない。そこで、専門知識と企業家精神を持った人材を外部に求め、管理者として登用していく。そうした人材の多くは「学卒者」と呼ばれる高等教育機関の出身者だった。代表的な人物の一人が、三井銀行の雇われ経営者として同行の再建に成功し、三井の近代化の担い手となった中上川(なかみがわ)彦次郎である。

三井銀行は官金取り扱いを目的に設立された私立銀行だ。しかし1882(明治15)年に日本銀行が設立されたことによって、一般の商業銀行への転換が急務となった。

当時、三井銀行は多額の不良債権を抱え、経営危機に陥っていた。不良債権の多くは、官金取り扱いの見返りとして、不利な条件で政府関係者に貸し出したものだった。政商活動は三井にとって官金取り扱いといううまみがある半面、見返りの融資によって不良債権が増えていくというジレンマがあった。官金を取り扱っている限り、政府関係者に強く返済を促すことができなかったのである。

1891年、三井銀行の京都分店で取り付け騒ぎが発生し、同行は倒産の危機に直面した。そこで明治政府は、明治の元勲で、三井家顧問の井上馨に三井銀行の救済を依頼する。井上は、三井家内部に適当な人材が見当たらないことから、中上川彦次郎を三井家に推薦した。

中上川彦次郎は1854(安政元)年、中津藩(大分県中津市)に生まれた。母親は福沢諭吉の姉だった。1869(明治2)年、上京した中上川は叔父の福沢が設立した慶応義塾に学び、21歳で英国に留学する。帰国後、ロンドンで知り合った井上馨の招きで工部省に入るが、「明治14年の政変」による井上の失脚とともに明治政府を後にする。その後、福沢と設立した新聞社「時事新報社」の社主を経て、山陽鉄道の経営に携わっていた。

三井入りをするにあたって、叔父であり恩師でもある福沢諭吉に相談したところ、福沢は「三井の信用をもってすれば天下の金を左右することができるのだから面白い仕事だと思う」と勧めた。三井入りを決断した中上川は三井銀行の実質的経営者である副長となり、三井の改革を進めていく。

中上川はまず、不良債権の原因となっていた官金取扱業務から撤退する。業務を政府に返上し、全国に23あった取扱店を廃止した。

次に、徹底した債権回収に着手する。不良債権の筆頭は、京都の東本願寺に対する100万円の貸付金だった。中上川は東本願寺の別邸である枳殻邸(きこくてい)を抵当に取り、1年以内の返済を求めた。本願寺は中上川を仏敵として非難しつつ、全国の信者から浄財を集め、借入金を返済した。

政府高官の情実や口利きによる融資、高官個人への貸付なども断固とした態度で回収していった。三井入りを推薦した井上馨の反対を無視して、井上の友人・知人に対して返済を迫ることもあった。これが井上の不興を買い、のちの失脚の原因となる。「中上川は自分の信念に反することは、恩人の井上からの忠告であっても聞くことはなかった」と経営学者の山崎泰央氏は指摘する(『企業家に学ぶ日本経営史』)。

中上川は官金取扱業務からの速やかな撤退と不良債権の徹底回収によって、わずか2年で三井銀行の再建に成功する。この過程で三井と政府の関係を弱め、政商路線からの脱却を成し遂げた。

さらに中上川は、三井銀行の不良債権処理で回収した資金などを利用して、工業分野への展開を進める。それまでの三井家事業は呉服に始まって、銀行、商社など商業的な色彩が強いものだった。

鐘淵紡績(鐘紡)、芝浦製作所(東芝の前身)、新町紡績所、富岡製糸場などを経営したほか、王子製紙、北海道炭礦鉄道を三井傘下に収めた。同時にこの時期には三井物産が三池炭鉱の払い下げを受けた。455万5000という巨額の払い下げ代価であったが、同炭鉱とともに三井に入ったマサチューセッツ工科大学(MIT)出身の技術者・団琢磨の努力により、三池は発展し、三井のドル箱となった。

中上川の急進的な改革は、長くは続かなかった。日清戦争後の不況によって工業部門が不振になると、改革に不満を持つ反中上川派の台頭や井上馨の反発、三井同族からの警戒などによって、三井内部で孤立していった。さらに彼自身、健康を害したこともあり、療養のため第一線から身を引くことになった。1901(明治34)年10月、48歳という若さで失意のうちに世を去る。三井改革は、彼の死とともに、およそ10年で終わった。

失脚したとはいえ、中上川の改革は三井家だけにとどまらず、日本経営史に大きな足跡を残した。その成果は、①三井家が財閥に発展する基盤をつくったこと、②財閥の事業発展の方向を示したこと、③専門経営者(雇われ経営者)進出の端緒をつくったことだ。「中上川は三井を政商から近代的財閥へと再出発させたエース投手であった」と経済学者の宮本又郎氏は評価する。

<参考文献>
  • 宇多川勝・生島淳編『企業家に学ぶ日本経営史』有斐閣、2011年
  • 宮本又郎『企業家たちの挑戦』(シリーズ日本の近代)中公文庫、2013年

2024-08-17

貧困からは抜け出せる

米国で貧困から抜け出す最も一般的な方法は、生涯をかけて株式で財産を築き、それを子供たちに残すことである。移民たちの物語が示すように、人々が貧困から永久に抜け出すことは可能なのだ。「よほど幸運でない限り、勝ち組になることは不可能だ」という主張は間違っている。
Is Poverty Inescapable? An Immigrant's Perspective [LINK]
お金を節約するには、物をたくさん持たないこと。物を持つには購入時のお金のほか、維持するお金や時間、心のコストがかかる。購入時のコストしか考えず、いらない物専用の部屋や収納スペースを作る人が多い。所有の生涯コストを考えると、物の入手をためらうようになる。
7 Simple Ways to Save Money—and Tens of Thousands of Dollars [LINK]

独禁法訴訟でイノベーションをもたらすことはできない。企業は財産権と法の支配という憲法上のルールの下で活動しており、官僚主義的な市場介入体制の下では苦しむことになる。独禁法戦略は、企業のインセンティブを歪めることで成長の見込みを著しく減退させる。
Innovation through Antitrust Litigation? The Myth of Linear Progress | Mises Institute [LINK]

インフレは米国民の暮らしを荒廃させた。しかしそれは米政府の経済介入がもたらした経済的な苦痛の一部にすぎない。FRBを通じた人為的な低金利によって、企業は持続不可能な生産ラインを立ち上げることになり、不況、あるいは市場の調整は避けられなくなった。
The Harris Campaign Will Base Its Platform on Biden’s Fake Economic Accomplishments | Mises Institute [LINK]

イラン国民のためだけでなく、米国民のためにも、現時点で米政府ができる最善のことは、イランを放っておくことだ。制裁を解除し、脅しをやめ、陸海軍をすべて米国に帰還させるのだ。しかし残念なことに、カマラ・ハリスもドナルド・トランプもそれを望んでいない。
US Hypocrisy on Supposed Iranian Meddling in the US Election - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]

2024-08-16

社会主義はお好き

社会主義を語ることと実際に生きることは全然違う。人に利用されるのが嫌な人、何かを強制されるのが嫌な人、限られた選択肢や独占が嫌な人、騙されたり操られたりするのが嫌な人、傲慢で悲観的な人とつるむのが嫌な人は、どんな形であれ、社会主義を好きになるべきではない。
You May Think You Like Socialism, But You’re Probably Not a Socialist at Heart [LINK]
現代の人道的介入がしばしば現地住民の流血と貧困に終わったという事実は、民族自決の否定が何をもたらすかを思い起こさせる。西洋の帝国主義がすべて地元民に啓蒙をもたらす「価値あるもの」であったとは到底思えない。むしろ西洋への反感を生み出す役割を果たしてきた。
Self-Determination, Imperialism, and Secession | Mises Institute [LINK]

人間は人種差別を含め、コストを度外視して何かをすることはない。人種差別は差別される側にコストを課すが、差別する側にもコストがかかる。 人は本能としてコストを削減しようとするから、経済学によって、差別者がコストを減らすために用いる方法を分析することができる。
Walter Williams and the Race Hustlers | Mises Institute [LINK]

政府が国内の特別利益団体のご機嫌を取ろうと自由経済を介入経済に変えると、保護主義の前提条件が整う。政府が保護する雇用や産業は、安価な代替品の輸入に脅かされる。保護主義の高まりは、外交政策や国際紛争をもたらす。これは戦争や軍事衝突へとエスカレートする。
The Goose that laid the Golden Egg | Mises Institute [LINK]

中央銀行がお金の量を増やして政府支出をまかなうとインフレが起こる。同じ量の商品をより多くのお金が追い求めることになる。これによって、なぜほとんどの商品の価格がいつも上昇しているのか、誰がそれを引き起こしているのか、それが何を意味するのかを説明できる。
Musk-Trump Interview: What Really Caused the Inflation of the Biden Presidency? | Mises Institute [LINK]

2024-08-15

なぜ働くのか?

人々が働くことを選ぶのは、働くことが自分にとって有益であることを理解しているからであり、抑圧されているからではない。自由市場における雇用者と被雇用者の関係は相互に有益であり、双方が失う以上のものを得ることができる。
Why Do We Work? | Mises Institute [LINK]
自由な交換や経済の自由を「不道徳」とみなすのはおかしい。市場全般に反対することは、人と人との会話全般に反対するのと同じくらい奇妙なことだ。表現の自由や結社の自由、人と人との会話を道徳的に擁護することは、結果が平等であるかどうかに左右されない。
Presenting the Moral Case for Capitalism | Mises Institute [LINK]

パイを切り分けるように、所得から資本に税負担を単純に移すことはできない。資本に課税すると生産コストが上昇し、将来の消費財の供給が減り、実質所得が減少する。その結果は主に低所得者にもたらされ、所得よりも物価が先に上昇するため、消費の削減を余儀なくされる。
Tax the Rich? Not a Good Idea | Mises Institute [LINK]

喫煙や電子タバコは不健康かもしれないが、政府は、個人が自分の身体でできることに口を出す権利はない。個人が消費するものに関して自分で決定することを、政府が禁止する場合、それは個人の自主性を侵害しており、倫理に反する行為である。
Why Britain’s Proposed Smoking Ban Is Immoral - FEE [LINK]

トランプ氏は「州兵保護法」を支持するべきだ。この法律は憲法が要求するように、議会が公式に宣戦布告しないかぎり、州兵部隊の海外派兵を阻止するための州法である。州兵は「週末の戦士」とみなされているにもかかわらず、世界規模の対テロ戦争における主要な戦闘部隊だ。
Donald Trump Should Endorse the 'Defend the Guard' Act | The Libertarian Institute [LINK]

2024-08-14

倒産が経済に良い理由

経済ゲームにおける真の勝者は、企業自身ではなく、その企業が対象とする顧客である。企業間の競争こそが、イノベーションを起こし、人間の欲求をより良く満たす原動力であり、競争に敗れた企業が倒産することは、その健全な過程にとって必要な部分なのだ。
Why Business Failures Are Good for the Economy [LINK]
保護主義は停滞の元凶だ。芸術や科学を妨げ、共通の利益の絆を破壊し、外国人に対する理解やその長所に対する評価を低下させ、戦争に対する商業的・道徳的障壁を低くし、世界連邦の理想である人間の兄弟愛を弱める。
The Only Difference between International and Domestic Trade Is Geography [LINK]

平和の維持とは、平和でない行為を禁止することである。政府が平和な行動を禁止する場合、そのような禁止そのものが一見して平和的でない。人がどれほど国家主義者であるかは、平和な行動をどこまで禁止するかで判断できる。
On Keeping the Peace [LINK]

米国はベネズエラ国民が主権によって選挙結果を決定するうえで、何の役割もありはしない。選挙妨害について判断したりコメントしたりする権利もない。米国はこれまで他国はもちろん、ベネズエラで選挙干渉やクーデターをさんざんしてたきたし、今回の選挙でもそうだからだ。
The US Has No Right to Interfere in Venezuela's Election - Antiwar.com [LINK]

パリ五輪で水泳競技場にいたファンは、中国選手に敬意を払い、感謝した。米国のドレッセル選手ら一部の外国選手もドーピング論争を無視し、正しい行動をとり、中国選手の勝利を祝福した。中国水泳陣を苦しめ、中国の国際イメージをおとしめようとする試みは成功しなかった。
US Elites Fail To Sink Chinese Swimmers - Antiwar.com [LINK]

2024-08-13

平和運動は必要だ

実現可能で合理的な要求(軍拡競争の凍結、原爆投下の禁止など)を中心に組織された平和運動は、デモや手紙、投票で政治家に圧力をかける。アイゼンハワー元米大統領は「長い目で見れば、平和を促進するためには、政府よりも人々の方が多くのことを行うだろう」と言った。
We Need a New Peace Movement to Prevent Nuclear War [LINK]
戦争とは、課税という盗みによって資金提供された、嘘に基づく大量殺人キャンペーンだ。 有史以来、どの国の国家安全保障エリートも、国民に自由を放棄させ、死んだり手足を吹き飛ばされたりする高い代償を負わせるために、嘘をつき、外国の見えない脅威を煽り立てる。
Justifying Evil | The Libertarian Institute [LINK]

元米国家安全保障担当補佐官バンディ、外交官ケナンらは1982年、ソ連が欧州に侵攻した場合の核兵器配備計画を中止するよう求めた。核の先制使用を禁止することで、第三次世界大戦の発生を避けようと考えた。このような正気で倫理的な核政策への支持は、現在の米政府にはない。
Time to Adopt a ‘No First Use’ Nuclear Policy - The American Conservative [LINK]

イラクが米国を攻撃したことはなく、イラクを攻撃したのは米国であることは議論の余地がない。米政府はイラクに対する侵略戦争に関し、ニュルンベルク裁判で宣言された戦争犯罪の罪を犯している。副大統領候補のバンスもワルツもイラク派兵命令を拒否する道徳的義務があった。
Both Vance and Walz Experience Moral Blindness on “Serving” in Iraq – The Future of Freedom Foundation [LINK]

イランが何をしようとも、西側帝国とマスコミのプロパガンダ担当は、いわれのない非道な侵略行為と決めつけ、イスラエルを「攻撃者」から「守る」ことについて語り始めるに違いない。帝国の歴史は常に、イスラエルの侵略の直後から始まり、報復が起こると時計の針が動き出す。
US Policy: Let Israel Escalate Against Iran, Then Tell Iran Not To Escalate Back - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]

2024-08-12

奴隷の自由

自由人だったら給料の一部で野菜を買いたいと思う奴隷が、主人から野菜を与えられたからといって、経済的に自由だとは言えない。同様に、政府の独占事業が提供するようなサービスを、自由な市場でも購入したかもしれないからといって、自由だとはいえない。
How Slavery Can Be Used as a Litmus Test for Claims about Liberty [LINK]
共和党にとって財政悪化の解決策は簡単だ。予算を均衡させ、これ以上借り入れを必要としないようにする。そのための増税に反対しているのだから、歳出の大幅削減を意味する。しかし、共和党員にどこを削減するのかと尋ねると、口ごもり、どもり、独り言をつぶやいて立ち去る。
Out-of-Control Spending and Debt Means More Tyranny – The Future of Freedom Foundation [LINK]

米国の福音派キリスト教徒は政治家の道具になった。ブッシュ息子やトランプら共和党候補が教会を救うと繰り返し信じ込まされ、選挙を道徳の国民投票に変えてしまった。 「神の国と自分の国を混同してはならない。キリスト教を国旗で包んではならない」という警告のとおりだ。
American Theocracy: Politics Has Become Our National Religion - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]

米政府が選挙運動に税金を投入する意図は、候補者の競争条件を公平にし、主要政党の候補者が総選挙中に政治献金を求める必要性をなくすことにあった。その結果、大統領候補の選挙運動は納税者の税金に依存するようになった。長期にわたる政府の介入は選挙費用の増大を招いた。
Watergate-era "reforms" made the federal government even stronger | Mises Institute [LINK]

米財政赤字を増税で削減することは不可能だ。年間2兆ドルを生み出す歳入策はなく、投資意欲を損ねることなくこれ以上の増税はできない。FRBが政府債務をマネタイズし続ければ、米国人はインフレの影響と住宅費の上昇に苦しむことになる。米ドルの購買力は低下し続けるだろう。
Americans are poorer: the United States Misery Index rises again | Mises Institute [LINK]

2024-08-11

植民地支配の教訓

日清・日露の戦争をきっかけに、日本は台湾や朝鮮半島で植民地支配に乗り出していく。明治政府が植民地政策を推し進めた背景には、ロシアの南下政策に備えるという国家戦略があった。しかし今から振り返ると、植民地支配は自由貿易に比べ、政治的・経済的に無理のある政策だった。

日清・日露戦争をどう見るか 近代日本と朝鮮半島・中国 (NHK出版新書)

まず台湾から見てみよう。日清戦争は1895(明治28)年4月の下関条約で講和が成立し、形式的にはその時点で終結した。しかし日本軍による台湾征服戦争は、それから始まった。

下関条約によって日本に割譲されることになった台湾では、割譲反対派により「台湾民主国」の建国が宣言され、日本の支配に抵抗する動きがあった。5月末に台湾北端部に上陸した日本軍は、各地で武装した民衆によるゲリラ戦に悩まされ、南部の台南を占領したのは10月下旬のことだった。

この5カ月間の侵攻・鎮圧作戦により、台湾の軍民約1万4000人が犠牲になったとされる。日本側も戦死527人、戦病死3971人を出した。歴史学者の山田朗氏によれば、これは台湾征服戦争を含めた日清戦争全体の日本軍の戦死・戦病死者1万3458人の実に33%を占め、台湾島民の抵抗がいかに激しかったかを示している(『日本近現代史を読む』)。

日本は1895年8月に台湾総督府を設置し、翌96年3月まで軍政(占領軍による直接支配)を敷いた。4月から民政に移行し、恒常的な植民地支配を始める。民政移行後もゲリラ鎮圧作戦は間断なく続けられた。児玉源太郎総督の統治時代に民政長官を務めた後藤新平の報告によれば、1898年から1902年までの5年間だけで「叛徒」1万950人を処刑もしくは殺害したという(海野福寿『日清・日露戦争』)。

産業政策では農地改革を実施したほか、製糖業を中心に米・樟脳・木材などの産業振興策をとった(樟脳はクスノキから樹液を精製した薬品で、この当時は火薬の原料として使用された)。1897年には植民地における最初の特殊銀行である台湾銀行を設置し、日本本国からの資本導入の窓口とする。ただし、これらの産業政策の狙いは台湾の近代化というよりも、台湾統治の財政基盤を確保することにあった。

日本は朝鮮半島でも植民地化を進めた。韓国(当時朝鮮は「大韓帝国」と改称し、韓国と呼ばれていた)に対し、日露戦争開戦中の1904(明治37)年締結の第1次日韓協約によって、財政・外交に関する日本人顧問を韓国政府が任用することを認めさせた。続いて日露戦争終結直後の1905年、第2次日韓協約を結ばせて韓国を保護国とし、外交権を奪い、漢城(ソウル)に統監府を置き、伊藤博文が初代の統監となる。さらに1907年には、韓国皇帝(高宗)を退位させ、第3次日韓協約を結んで軍隊を解散させ、以降、司法・警察権も掌握するに至る。

このように韓国に対する支配力を強めたうえで、1910年、韓国併合条約を成立させ、韓国を朝鮮と改めて植民地とし、漢城を京城に改め、朝鮮総督府を置いて統治した。韓国併合である。

日本の進出・支配に対しては日清戦争中の1894年から農民主体の義兵闘争が始まり、日露戦争中にも朝鮮半島南部を中心に義兵闘争が広まった。1907年に韓国軍隊が強制的に解散されると、旧韓国軍の将兵たちの多くが蜂起して農民義兵に合流し、反日武装反乱が各地に広がった。日本軍はこれを厳しく弾圧する。

日本は朝鮮の土地支配のために、1908年に農業拓殖事業を行う国策会社である東洋拓殖会社を設立、1910年には朝鮮の土地調査事業を本格的に開始する。日本は朝鮮を食糧(米)と工業原料(生糸・綿花)の供給地と位置づけ、農民に作付転換などを強要した。

さらに鉄道網の整備、中央銀行の設置も進める。すでに台湾では中央銀行の台湾銀行を設置し「台湾銀行券」を流通させていたが、韓国では早くから日本の第一銀行釜山支店が活動しており、第1次日韓協約によってこの第一銀行が「朝鮮銀行券」の発行業務を行っていた。1909年には韓国銀行を設置し、中央銀行券の発行業務を第一銀行から継承する。総裁も行員も建物も、すべて第一銀行から引き継いだ(原朗『日清・日露戦争をどう見るか』)。

こうした日本の植民地支配は台湾・韓国に技術やインフラを導入することで、第二次世界大戦後の経済発展の土台を築いたといわれることがある。当たっている部分はあるものの、全般には誇張されているようだ。経済アナリストのリプトン・マシューズ氏はそう指摘する。

同氏が米シンクタンク、ミーゼス研究所のウェブサイトで公表した記事によれば、台湾・韓国で日本企業は政府官僚とのつながりを利用して特権を手に入れ、コネのない地元企業は排除された。一部の地元企業は恩恵にあずかったものの、大半は民需に基づくものというより、軍事的・地政学的な需要だった。

台湾・韓国の産業成長は、アジアの他地域と比較してそれほど急速ではなかった。日本の植民地はインフラの先駆者だと思われているが、ライバルより優れているというよりも、むしろ同等だった。どの植民地でも、植民地技術者は鉄道、道路、灌漑事業などの建設に、都市住民の専門知識を活用した。たとえば、オランダのジャワ島での成果は、日本の台湾での成果と似ている。オランダはジャワ島に大規模な灌漑網を建設し、それは現在も残っている。

健康面でも日本の植民地はアジアの日本以外の植民地と大差はなく、台湾の乳児死亡率は英領マラヤより少し低い程度だった。教育面では、台湾・韓国には学校が建設されたが、エリート主義であり、ほぼすべての台湾人が高等教育やホワイトカラーの仕事に就くことを拒否された。日本は韓国の初等教育に投資したものの、敵対的な文化政策をとり、韓国語の使用を制限し、韓国固有の教育制度を崩壊させた。1944年には韓国で学校教育を受けた人は14%未満、初等教育以上の教育を受けた人は2%となった。

日本の植民地政策は先進的に見えるかもしれないが、日本以外の植民地と比較すると、むしろ平凡だった。「韓国・台湾が戦後に遂げた目覚ましい発展は、植民地時代の後に加速した経済政策、起業家精神、人的資本への投資によるものだと推論できる」とマシューズ氏は指摘する。

<参考文献>
  • 大日方純夫ほか『日本近現代史を読む』新日本出版社
  • 歴史教育者協議会編『日本の戦争ハンドブック』青木書店
  • 海野福寿『日清・日露戦争』(日本の歴史)集英社
  • 原朗『日清・日露戦争をどう見るか 近代日本と朝鮮半島・中国』NHK出版新書
  • Was Japanese Colonialism the Engine of Later Prosperity for Korea and Taiwan? Probably Not | Mises Wire [LINK]

2024-08-10

中国経済はなぜ成功したか

所得再分配の比率が西欧諸国で国内総生産(GDP)の50%近くに肥大化しているのに対し、中国は28%にとどまる。これが中国の経済的成功を説明するものだ。欧米は所得への累進課税を好み、起業家精神が旺盛で勤勉な人々にペナルティを課し、労働意欲を減退させ、貯蓄や投資を抑制してきた。
China’s competitiveness is driven by low taxation, not by industrial policy | Mises Institute [LINK]
人々の貯蓄意欲や生産への投資意欲の高まりによって下がる金利と、政治権力によって人為的に引き下げられる金利には大きな違いがある。人為的に金利を下げると、生産者はあたかも生産に利用できる資源が実際よりも多くあるかのように錯覚し、バブル景気と反動の不景気を招く。
A Fed rate cut will not solve our economic problems | Mises Institute [LINK]

生産のアウトソーシングは倫理的に中立だ。労働力の搾取によって生産が行われる場合にのみ、非難できる。しかし誰が搾取し、搾取されたのか、どうやって決められるのだろうか。最低賃金を下回る賃金で働く人がいても、搾取されているとはいえない。仕事は自由に選べるからだ。
Exploitation in the fashion industry? | Mises Institute [LINK]

強い大統領はいらない。アメリカ合衆国憲法が採択された当時、大統領の権限が強くなりすぎるのではないかという懸念は大きかった。憲法反対派はそうなると言い、憲法支持派はそうならないと言った。 しかし、強い大統領は危険だという点では、誰もが同意していた。
Why We Need a Weak Presidency - LewRockwell [LINK]

大日本帝国のために殺し、死ぬことは、多くの日本人にとって大きな誇りであり、当然のことですらあった。国家のような抽象的なものに奉仕する多くの人々は、自分がその勃発を後押ししたかもしれない戦争について、苦難や悲惨、破壊への加担と責任を否定しがちだ。
Stand With Dignity: The Honor of Li Xouyin | The Libertarian Institute [LINK]

2024-08-09

法の支配が守るもの

法の支配という概念は伝統的に、単に「政府に従え」という意味ではなかった。法はすべての個人の自由権と財産権を等しく保護するべきだという考えを反映していた。そうだとすれば、財産権を守るのでなく失わせる法律は、法の支配ではなく、まさにその正反対である。
The rule of law and property rights | Mises Institute [LINK]
EUで過剰債務が深刻な問題となっている。2023年のGDPに占める債務の割合はEU全体で81.7%だった。フィンランドとフランスは支出を削減し、スペインは大幅な増税に踏み切った。国防費と環境対策費が支出減と増税を上回っているため、これらの措置は十分ではないかもしれない。
Is the European Union headed for another debt crisis? | Mises Institute [LINK]

人間は石油が存在すると知らなかった場所で石油を発見し、新しい技術で以前は利用できなかった埋蔵量を解き放つ。石油が希少になれば、その価格は上昇し、消費の抑制と生産の増加を促す。価格が経済の現実を自由に反映する限り、石油が使われなくなる前に枯渇することはない。
In Defense of Cornucopianism - Human Progress [LINK]

石油は使えば使うほど発見される。埋蔵量は1980年以来158%増え、現在では2400億トンを超える。これは世界人口が80億人以上に82%増えたのと同じ時期に起こった。人口が1%増加するごとに石油埋蔵量は1.92%増えている。地球上にどれだけの石油が存在するのか、見当もつかない。
More Oil or More Knowledge? - Human Progress [LINK]

パレスチナ、サウジアラビア、ウクライナが中国と対話するということは、かつて米国の専売特許だった地域や戦争に関して、中国と連携する意思を明確に表す。この3者すべてが旧敵と対話する意欲を示している。ファタハはハマスと、サウジはイランと、ウクライナはロシアと。
Look Who’s Talking: America, Russia, Ukraine, China, and Palestine | The Libertarian Institute [LINK]

2024-08-08

アメリカ帝国は持続不可能

アメリカ帝国主義の現在の進展は、帝国そのものの永続に逆効果だ。軍事的優位は持続不可能であり、国際覇権を主張する前提としては不適切だ。米国は自制しなければ生き残れない。超大国であり続けたいのであれば、もはや無謀な帝国主義の名の下に経済を食いつぶす余裕はない。
The U.S. military machine is unsustainable | Mises Institute [LINK]
米財政赤字が問題でないかのように装う人々は、国債の利子が政府予算の最大の項目となり、歳入の40%にも達するという事実を無視している。これは持続不可能だ。FRBの赤字穴埋めによるドルの下落が基軸通貨の地位否定につながれば、大恐慌以来の経済危機が起こるだろう。
America Reaches a Sad Milestone - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]

攻撃しなかった個人をテロリスト集団の一員だとして罰することは、リバタリアンだと認められる行為ではない。イスラエルの情報源でさえ、ガザで1万6000人の民間人が死亡したと認めている。私はユダヤ人だが、自分の血統が古代イスラエルまで遡れるかどうか、全然わからない。
Libertarianism and Zionism Can’t Be Squared | The Libertarian Institute [LINK]

最近の調査によれば、米国で70%の学生が「言論は物理的暴力と同じくらい有害でありうる」と考えている。3人に2人が教室での討議中に「自己検閲」をしている。とくにその傾向が強いのは共和党支持の学生だ。保守的な教授陣が粛清された不寛容な言論環境では不思議ではない。
'The Movement is Winning.': Polling Shows Drop in Support for Free Speech - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]

収入が倍増し、余った富で自分や家族、自分の選んだ慈善団体に何ができるかを想像してみてほしい。そのようなことが、ほとんどの米国人に起こったかもしれない。しかし税金や規制が新しいイノベーションを常に阻害し、認めなかったために、米国では成長が著しく鈍化している。
The Human Meaning of Economic Growth - Human Progress [LINK]

2024-08-07

ローマ帝国はなぜ衰退したか

ローマ帝国の衰退をもたらしたのは、経済の相互依存の崩壊であり、蛮族の侵略ではなかった。3〜4世紀の政治混乱の中で、皇帝たちが通貨価値の切り下げに手を染め、衰退は決まった。通貨安は最高価格制と相まって重要な食料品の生産販売を麻痺させ、社会の経済組織を壊した。
How Mises Explained the Fall of Rome [LINK]
貨幣は無制限に刷ることができ、インフレを起こすこともないと長年考えてきた各国中央銀行は、論理に立ち返り、保有資産に金を増やそうとしている。ドルやユーロ建て債に損失が生じる恐れが強まり、金の買い増しに動き、新たなインフレ圧力の爆発から身を守ろうとしている。
Central banks purchase gold to offset their own money destruction | Mises Institute [LINK]

保護主義で競争がなくなれば、ある産業が他の産業よりも成長しやすくなる。しかしこれは、保護される産業以外の人々を犠牲にする。純粋な自由市場では、生産はより効率的な場所で行われる。保護主義は、政治的に人気のある特定の産業を振興するために、非効率を強いる。
Protecting infant industries doesn’t help the economy | Mises Institute [LINK]

ハイエクの自由論には、略奪する国家についての説明がない。政府権力の恣意から個人を守る法の支配の重要性を擁護する一方で、政府を権利の源泉とみなしている。政府そのものが自由に対する最大の脅威であることを認めていない。歴史的に、政府が略奪を控え続けたことはない。
Hayekian liberty and the predatory state | Mises Institute [LINK]

ファシズムは資本主義に反対すると主張したが、同時に伝統的なマルクス主義の国際主義にも反対した。ファシズムは社会主義のもう一つの形態だった。ファシズムとマルクス主義との戦いは右翼と左翼の戦いではなく、異なる左翼思想、すなわち国際主義と民族主義との戦いだった。
There's No Denying the Socialist Roots of Fascism [LINK]

2024-08-06

民主主義という宗教

民主主義は宗教である。十分に信仰し、何千万人もが投票に行けば、正しい判断が下されると信じている。なぜそうなるのか、誰も説明しないし、そうはならない。それは魔法への信仰であり、魔法は実在しない。民主主義という宗教には欠陥がある。ほとんどの有権者は無知なのだ。
TGIF: Democracy as Religion | The Libertarian Institute [LINK]
政府によるルール作りを否定することと、ルールそのものを否定することとは違う。政府によるルールがなくても、共同体はメンバーのためにルールを作り、利益をもたらす伝統を築いていく。このような真に優れたルールは、それを生み出す過程を妨げない場合にのみ存在しうる。
An open letter to Jordan Peterson | Mises Institute [LINK]

経済成長の最も重要な条件は経済的自由だ。ポーランドとベトナムがその例だ。ベトナムは1990年当時、世界で最も貧しい国だった。ポーランドは欧州で最も貧しい国の一つだった。今驚くことに、ポーランドは過去30年間、欧州の経済成長の王者で、ベトナムも非常に繁栄している。
How Nations Escape Poverty | Podcast Highlights - Human Progress [LINK]

米連邦準備理事会(FRB)が今できる最善のことは、2001年の景気後退後に初めて住宅バブルを発生させて以来維持してきたインフレバブルを、本物の景気後退によってすべて吹き飛ばすことだ。2008年以降にFRBが住宅ローン担保証券や国債を買い入れたせいで、住宅や国債など多くのバブルを生んだ。
Bidenomics: New employment numbers say recession is here | Mises Institute [LINK]

1941年12月7日に日本が真珠湾を攻撃するまで、米国民の大多数は枢軸国への宣戦布告を避けたいと考えていたが、連合国支援を支持する人々は、戦争の危険を冒す非中立的な手段をいとわなかった。英独とも米国内のプロパガンダに資金を出したが、英国ははるかに大規模だった。
Rachel Maddow's hunt for imaginary fascists | Mises Institute [LINK]

2024-08-05

政治民主主義より市場民主主義を

市場民主主義(資本主義)は政治民主主義よりも公平だ。政治民主主義では、多数派の候補者や多数派の計画に投じられた票だけが、政策を形成する上で有効だ。少数派の票は政策に直接影響しない。市場では無駄な1票はない。使われた1円1円が、生産過程に働きかける力を持つ。
Democracy is Dead, and Democracy Killed it [LINK]
労働力を必要としながらも支払い能力のない政府にとって、徴兵制はその単純さゆえに魅力的な政策手段である。政府は徴兵制によって、労働力の提供を強制することができる。その賃金率は明らかに、強制されない個人が自由意志でサービスを提供する場合よりもはるかに低い。
Now for another failed UK policy: Conscription | Mises Institute [LINK]

今日米軍はウクライナで、その軍隊に米軍の武器を使ったロシア軍の殺し方を教え、イスラエルではその国防軍にガザでの民間人の殺し方を教えている。これは米大統領の秘密命令によって行われた。ロシア軍とガザの市民は、米国人の生命、自由、財産に何の脅威にもならないのに。
When Presidents Kill - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]

パレスチナの対立勢力を和解させる「北京宣言」のおかげで、パレスチナ人は、もし国民和解政府が樹立されれば、統一できる立場となった。これはイスラエルのネタニヤフ首相にとって脅威であり、ハマスの政治指導者ハニヤ氏が北京合意の数日後に暗殺された理由の一つでもある。
The Beijing Declaration: Quest for Middle East Peace After the Haniyeh Assassination - Antiwar.com [LINK]

ロシアのいわゆる「十月革命」は革命ではなく、少数派によるクーデターだった。 社会主義史観では、十月革命はレーニンとボリシェヴィキが自由主義派の臨時政府を倒したボトムアップの人民運動だとする。しかし実際には、革命的多数派の要求に応えたものではなかった。
The "October Revolution" was a coup, not a revolution | Mises Institute [LINK]

2024-08-04

グローバル化の恩恵と希望

世界は良くなっているのか、悪くなっているのか。ニュースを見ていると、つい悲観的になってしまいがちだ。しかし、報道には一定の偏りがあることを忘れてはならない。悪いニュースは高い視聴率や閲覧数につながるから多く報道されるが、良いニュースはめったに報道されないという偏りだ。

OPEN(オープン):「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る (NewsPicksパブリッシング)

それでは、人類の本当の姿はどうなっているのだろうか。第二次世界大戦後、世界で起きた変化のいくつかを具体的な数字で見てみよう。

▽1950年に出生時の平均寿命はわずか48.5歳だった。2019年には72.8歳になっている。50%も伸びているのだ。
▽1950年の出生児1000人のうち、20.6人が5歳の誕生日を迎える前に亡くなった。その数は、2019年にはわずか2.7人。87%の減少である。
▽1950年から2018年の間に、1人あたりの平均所得は3296ドルから1万5138ドルへと上昇した。インフレ調整後で359%の増加だ。
▽1961年から2013年の間に、1人あたりの1日の平均食料供給量は2191カロリーから2885カロリーに上昇した。31.7%の増加である。
▽1950年、人が通常受けられる学校教育の長さは2.59年だった。2017年には8年となった。これは209%の増加だ。

これらのデータは米シンクタンク、ケイトー研究所が運営するウェブサイト「ヒューマン・プログレス」に掲載されたものだ。メディアに日々あふれる暗いニュースに覆い隠されがちだが、世界はこの約70年間、驚くようなスピードで良くなっている。

さらに長期間でみても、ほぼ同じことが言える。同研究所の主任研究員マリアン・テューピー氏によれば、「近代」と呼ばれるこの2〜3世紀は、人類がおもに農耕民族として生きたそれまでの1万2000年だけでなく、人類出現以来の30万年とは根本から異なる。古代シュメールの農民は古代エジプト、古代ローマ、大革命前のフランスには違和感なく住めるだろうが、「1900年や2000年頃の先進国の生活は理解できないだろう」という。

同氏が指摘するように、古代ギリシャの女性は男性の所有物だった。これに対し現在、女性は多くの国を運営し、大半の国で投票権がある。男性が危険な仕事をしたり、外国の戦争で戦ったりして死ぬ可能性は昔よりずっと低い。奴隷制はおそらく農業の誕生以来、存在していたが、18世紀英国で組織的・持続的な反奴隷運動が起こった。昔、児童労働と体罰は珍しくなかったし、同性愛は罰せられた。動物への残酷な行為はいたるところで行われていた。魔女狩り、人肉食、新生児遺棄、人間の生けにえも忘れてはならない。

テューピー氏は、悪いニュースが高い視聴率や閲覧数を集めやすい現象には、人間の進化で形成された特質が関係していると指摘する。人間のハードウェア(脳の構造)とソフトウェア(心理学)は、否定的な事柄に強く反応するように進化してきた。これは危険・残酷・不快な世界で生き残るには適切なメカニズムだ。脅威かもしれないものに過剰反応し、それが偽物だとわかっても、取り越し苦労で済む。しかし本物の脅威に過小反応しかしなかったら、命にかかわる。

けれども世界が大きく変化した今、人類にとって重要なのは、脅威を過剰に恐れ、規制によって安全を求めることではない。歴史から正しい教訓を学び、世界の繁栄は個人の自由、経済の自由と深く結びついていると理解することだ。それができなければ、「経済が停滞し、自由が後退する恐れさえある」とテューピー氏は警告する。

経済の繁栄にとって、カギを握るのは他者との協力だ。同じくケイトー研究所の主任研究員ヨハン・ノルベリ氏は著書『OPEN(オープン)』で、その理由を以下のように説明する。

ホモ・サピエンスは協力的な生物種だ。人間は他の多くの動物に比べると、特に強くもないし足も遅いし、外皮も弱いし空も飛べず、泳ぐのもあまり上手ではない。だが、圧倒的な優位性をもたらす別のものがある。他の人間たちだ。

言語の発達と、社会関係を把握する過大な脳のおかげで、大規模な協力が可能になり、他人のアイデア、知識、労働が使えるようになった。この協力のおかげで、人工的な強さ、速度、衣服や医療という優れたものが得られた。そして動物界のどんな生物よりも速く空を飛び、海を渡れるようにすらなった。

人は生まれながらの交易者だ。たえず他人とノウハウや頼みごとや財を交換し、自分一人の才能や経験に限定された場合よりずっと多くのことを実現できる。

「今日のグローバル化は、この協力を国境を超えて拡大し、世界中に広げて、ますます多くの人々が、世界中のどこにいようとも他人のアイデアや仕事を活用できるようにしただけの話だ」とノルベリ氏は指摘する。

同氏はさらに、「洞察の数、アイデアや解決策の組み合わせは、潜在的に無数にある。あらゆる知識を使い、あらゆるアイデアを試す唯一の方法は、みんなの好きにさせて、自由に協力しやりとりができるようにすることだ」と強調する。

経済学者ミーゼスは「社会とは、協調行為であり、協業である」としたうえで、「社会的協業の組織下では、社会構成員の間に、同情と友情の感情や連帯感を生むことができる。これらの感情は、人間の最も喜ばしい、最も崇高な経験の源泉である。これらは、人生の最も貴重な光彩であり、動物の一種族である人間を、本当に人間的な存在の高さにまで引き上げる」と述べる

ミーゼスが言うように、人間同士の協力は、互いに経済的な恩恵を生むだけでなく、友情や連帯感を育む感情面の効果もある。グローバル化によって協力が世界に広がれば、国家間の対立を和らげ、平和をもたらす役割を果たすだろう。

ウクライナ紛争をきっかけに米欧日がロシアに対する経済制裁に踏み切り、これまで順調に発展してきたグローバル化にブレーキがかかろうとしている。これは憂慮すべき事態だ。世界が再び繁栄と希望の道を歩むためには、早期の停戦を実現するとともに、効果に疑問も持たれる経済制裁を中止し、世界の人々の間に経済的な協力関係を復活させることが欠かせないだろう。

2024-08-03

米財政はネズミ講

米政府は際限のない支出を続けている。どう見てもネズミ講だ。借金を返すには、さらに借金をするしかない。議会はそんなことには目もくれず、海軍でいう「酔っ払った船乗りのような支出」を続けている。レーガン大統領がよく口にしたように、それは水兵に対する侮辱である。
The Great Ponzi Scheme [LINK]
大統領に誰が選ばれようと、米連邦準備理事会(FRB)はいつもと同じように、経済が悪化するにつれて金利を引き下げるだろう。大企業や政権のお友だちに対する救済措置を画策するだろう。多くの経済指標が、景気後退の接近か開始を示している。FRBは利下げを準備している。唯一の問題は時期だけだ。
The Fed is holding interest rates steady. This won't last much longer. | Mises Institute [LINK]

政府官僚は専門分野で有能な能力を発揮することが多い。だからといってその影響範囲を社会全体に広げるのはよくない。私たちは強制よりも自発的な解決策を好むし、判断を委ねる相手を押しつけられたくない。権力は当局者の判断を曇らせ、その選択に悪影響を及ぼすことが多い。
The technocratic fallacy | Mises Institute [LINK]

トランプ氏がディープ・ステートを打ち砕くと思う人は多い。しかし彼は哲学がないので、政府を廃止する代わりに利用するだけだろう。大統領時代に何兆ドルもの政府支出を承認した。再選されれば、また何兆ドルも使うだろう。そのすべてがディープ・ステートを養うことになる。
Your Enemy, The Deep State - LewRockwell [LINK]

ソ連が価格を廃止したことは、その多くの弊害の一つだった。ソ連経済の成長は非効率であり、無理な工業化と技術改良の結果だった。国家計画委員会(ゴスプラン)が戦車や兵器といった非小売品に生産を振り向けると決定すれば、国民は何も買わずに済ませなければならなかった。
The Soviets Tried to Run an Economy without Market Prices [LINK]

2024-08-02

意図ではなく結果で

経済介入政策の効果を評価する際には、掲げる目標を達成したかどうかを含め、有用か有害かを確かめなければならない。経済政策はその意図ではなく、結果に基づいて評価しなければならない。最低賃金法はその意図に反し、低技能の黒人労働者を雇用から排除してしまう。
Law and state coercion: The liberating effects of free markets | Mises Institute [LINK]
複雑な経済が機能するためには、利益と損失を計算する能力が必要だ。国家が財や産業を所有すると価格シグナルを妨げ、排除する。もし国家があらゆる種類の財を所有すれば、それらの財に本当の市場価格は存在せず、企業家は異なる生産工程間のリターンの違いを計算できない。
MMT: Feeding the economically inferior machine | Mises Institute [LINK]

米国の対ベネズエラ制裁は野蛮で非道徳的だ。しかし過去20年間にベネズエラで起こった経済崩壊の責任は、制裁にはない。たしかに制裁は生活水準をさらに低下させ、とくに最下層の人々に重くのしかかったが、その影響は経済全般の崩壊を引き起こすほど広範囲には及んでいない。
Socialism, not US sanctions, ruined the Venezuelan economy | Mises Institute [LINK]

ヘリテージ財団がまとめたプロジェクト2025の外交政策は、ポピュリスト的なアメリカ・ファーストよりも、ブッシュ時代のネオコンに近い。米政府は中国、イラン、ベネズエラ、北朝鮮、ロシアに弱腰だと非難し、太平洋、中東、南米、東欧で行動するため資金を費やすよう説く。
Project 2025: The good, the bad, and the frustrating | Mises Institute [LINK]

130万の兵士を擁し、100万近い官僚に支えられる恒久的な国家管理の軍隊を、米建国の父たちはどう思うだろう。無謀な軍国主義や野蛮な帝国主義に反対することは、不戦主義ではない。米国の政治と軍国主義の現状を正直に見つめ、憤慨することは、人としての美徳と共感の問題だ。
Why You Needn't Be a Pacifist to Oppose the Military | Libertarian Christian Institute [LINK]

2024-08-01

アダム・スミスは経済学の父か

ミレイ氏(アルゼンチン大統領)はアダム・スミスを経済学の父と称えるが、スミスはいかなる意味においても先駆者ではなかった。一般にスミスの貢献とされるものは、他の人々によって先取りされている。たとえば分業に関して、スミスは一つの工場における分業に限定し、産業間の分業は無視している。
Deconstructing Mileinomics | Mises Institute [LINK]
1920年代以降、気候に関連した死亡者数は97%以上減少した。この間、世界人口は300%増加している。人口が1%増加するごとに、気候関連の安全性は53%高まった。人間が自由に適応し、イノベーションを起こせば、リスクを劇的に減らし、生活を安全なものにすることができる。
Freedom from Climate-Related Death Risk - Human Progress [LINK]

ハリス氏はガザ問題に関し民主党の進歩派に歩み寄るため、米外交の強硬路線を和らげるだろうか。「自由主義陣営」が何十年も続けてきた路線を和らげることは誰にも許されない。これがディープステートの態度だ。ハリス氏が柔軟路線に転じることは、米国では通用しないだろう。
Is There a Risk that Kamala Harris Might 'Go Soft' on Foreign Policy? - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]

米大統領を目指すハリス副大統領のウクライナ戦争に関する単純すぎる解説。「ウクライナは欧州にある国ですね。ロシアという別の国の隣にあります。ロシアは大きな国です。強い国です。ロシアは小さいウクライナを侵略しようと決めました。だからそもそも間違っています」
Why We Don’t Want Kamala - LewRockwell [LINK]

生徒の長期欠席を取り締まるために、強制を強化することは、今日の大規模学校教育モデルが非常に望ましくないという現実を無視している。子供たちに学校に行ってほしいのであれば、子供たちが行きたがる学校と、その学校を創設している起業家たちに投資すればいい。
Chronic Absenteeism Is a Problem, but Most Proposed Solutions Miss the Point - FEE [LINK]