2021-06-20

ワクチン禍は救済されるか


米ワクチン有害事象登録システム(VAERS)によると、新型コロナワクチン接種後に死亡した米国人は2020年12月から2021年5月までで3362人(一日あたり30人)となった。FOXニュースのタッカー・カールソンは「一つのワクチンだけで、過去十五年の合計より多くの人が亡くなった」と指摘した。「VAERSに報告されるのは副作用の1%未満」とする2010年の厚生省の報告書を引用し、実際の死者はもっと多い可能性があると述べた。

米国で新型コロナワクチンの接種後に深刻な副作用に見舞われても、CNBCが弁護士に取材したところ、裁判で争うことは基本的にできない。連邦政府はファイザーやモデルナなど製薬会社に対し免責を与えている。食品医薬品局(FDA)の監督責任や、雇い主が雇用条件として接種を求めた責任を問うこともできない。FDAを訴えることができないのは、米国における国家無答責の法理による。国家賠償の制度はあるにはあるが、利用のハードルは非常に高い。

新型コロナワクチンの1回目の接種後に死亡した米国の男性を調べたところ、抗体はできていたものの、感染は防げなかったことがわかった。男性は86歳で症状はなく、1月9日、ファイザー製ワクチンを接種。15日後に意識を失う。入院し、腎不全と呼吸不全で死亡する数日前、同室の患者と本人が陽性となった。死亡後、検査した九つの臓器のうち、器官、肺、心臓、腎臓、脳など七つから新型コロナウイルスが見つかった。同ワクチンに関する初めての剖検で、ドイツの研究者によって行われた。

デルタ株変異ウイルスによる死亡率は、ワクチン接種後2週間以上の人のほうが、まったく接種していない人より6倍高い。英イングランド公衆衛生庁のデータでわかった。接種者4087人のうち6人が死亡(死亡率0.00636)し、無接種の死亡者は3万5521人のうち34人(0.000957)だ。どちらの死亡率もきわめて低い。同庁によれば、デルタ株は英国で支配的な変異種となっており、変異前より感染しやすいものの、重症度は低い。

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