リバタリアン通信
自由と平和に愛を込めて。
2024-06-23
ミレイ大統領の光と闇
›
徹底した自由主義者(リバタリアン)を自認するアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領が就任して半年が経った。日本経済新聞は「ショック療法と銘打つ厳しい緊縮政策によって財政収支の黒字化を達成した。一時的な景気悪化を覚悟のうえで懸案の高インフレを抑え込んでいる」と同大統領の手腕を 高く評...
2024-06-16
第一次世界大戦の悲劇
›
「するとたちまち恐ろしい唸り声とともにぴかっと光った。この掩壕(えんごう)は一発の命中弾を食って、あらゆる隙間がばりばりっと音を立てた。〔略〕あらゆる金属性の恐るべき音響を発して、壁は震え、武器も鉄兜も地面も泥も塵も、ことごとく飛散した。硫黄の匂いを含んだもうもうたる烟(けむり)...
2024-06-09
帝国主義を批判した鉄鋼王
›
米国は南北戦争後の急速な経済発展により、1880年代に世界最大の工業国となった。そして1890年代に開拓対象となる西部辺境(フロンティア)が消滅したこともあり、海外進出の機運が高まっていった。 米国は建国以来、国際政治への介入を控える「孤立主義」の伝統を守ってきた。それが大きく転...
2024-06-02
泥棒貴族という英雄たち
›
南北戦争後、1870年代から90年頃までの米国では経済が急速に発展した。日本では明治時代前半にあたるこの時期は、「金ぴか時代」と呼ばれる。この名称は十九世紀の米文学を代表するマーク・トウェインらの小説の題名からきており、外見だけは華やかだが、金儲けに人々が奔走し、政財界に腐敗が蔓...
2024-05-26
南北戦争の真の目的
›
米バージニア州の州都リッチモンドで、公園に建てられた南北戦争の南軍司令官ロバート・リー将軍の銅像が撤去された。リー将軍の銅像は、奴隷制度や人種差別の象徴だとして長年批判にさらされてきた。黒人の男性が白人の警官に首を押さえつけられて死亡した事件をきっかけに、人種差別への抗議運動が広...
2024-05-19
「鉄血宰相」負の遺産
›
今から約150年前の1871年といえば、日本では発足まもない明治政府が廃藩置県を断行した年だ。その年の1月、フランスのベルサイユ宮殿でドイツ帝国創立式典が執り行われた。プロイセン国王ヴィルヘルム一世がドイツ皇帝に即位し、ここに国民国家としてのドイツ帝国が誕生した。 ドイツ帝国...
2024-05-12
イギリス帝国主義への道
›
イギリスでは十九世紀前半、自由主義思想が隆盛し、リチャード・コブデン、ジョン・ブライトらマンチェスター派の政治家は自由貿易、平和主義、自由放任を唱えた。1846年の穀物法廃止は、その輝かしい成果と言える。 ところが十九世紀半ばから、自由主義に逆行する動きが目立ち始める。武力で...
›
ホーム
ウェブ バージョンを表示