2023-05-16

中国特使、ウクライナ・露など歴訪へ 停戦仲介めざす

李輝氏、ポーランド・仏・独も訪問予定

アンチウォー・ドット・コム
(2023年5月15日)

中国のトップ級特使がロシア、ウクライナ、その他欧州諸国への歴訪に近く出発する。中国は停戦を仲介し、ウクライナでの戦争を終わらせたい考えだ。
中国のユーラシア問題担当特別代表である李輝氏は、ポーランド、フランス、ドイツも訪問する予定だ。李氏はロシア語が堪能で、2019年までの10年間、駐ロシア大使を務めた。

「中国政府のユーラシア問題特別代表、李輝氏は5月15日からウクライナ、ポーランド、フランス、ドイツ、ロシアを訪問する。ウクライナ危機の政治解決に関する意思疎通が目的である」と中国外務省は13日発表した。

「ウクライナ危機が始まって以来、中国は客観公正な立場を保ち、平和のための協議を積極的に推進してきた」と同省は付け加えた。中国はまだ詳細な旅程を発表していない。ウクライナ政府関係者が15日にロイター通信に語ったところによると、李氏は5月16、17日にウクライナを訪問する予定だ。

李氏の訪問は、4月26日に行われたウクライナのゼレンスキー大統領と中国の習近平国家主席との電話協議の結果によるものだ。

ゼレンスキー大統領は、北京の和平工作に前向きな姿勢を示しているが、ロシアが占領したすべての領土から撤退しない限り交渉は成立しないと主張しており、ロシアにとっては不合理な話である。ロシアは、将来の和平交渉には、自国が併合したウクライナの州をロシア領として認めることが必要だと主張している。

米国は、交渉を促す中国の努力を拒否し、習氏のモスクワ訪問に先立つ3月には、ウクライナでの停戦に反対を表明している。ホワイトハウスはこうした態度を一時抑えたが、ニューヨーク・タイムズ紙は12日、米政府高官が「即時停戦や和平交渉の呼びかけを警戒している」と報じた。

Chinese Envoy to Start Peace Trip to Ukraine and Russia - News From Antiwar.com [LINK]

0 件のコメント:

コメントを投稿