2021-08-23

起業家精神の阻害


営利企業はどんなに大規模であろうと、経営の手足が政府に縛られていない限り、官僚主義に陥ることはない。

官僚的な硬直性に向かう傾向は、企業本来の進化ではない。政府がビジネスに介入した結果である。社会の経済組織の枠組みで企業が果たす役割から、利益追求の動機を消し去ろうとする政策の結果である。

起業の天才はつねに教師であり、生徒ではない。自力でのし上がる。権力者の世話になったりしない。しかし一方、政府は創造的精神をまひさせる状況を作り出し、起業家が社会に有益なサービスを提供するのを妨げることができる。

今日、税は起業家の利益の多くを吸い上げる。起業家は資本を蓄えることができない。事業を拡大できない。会社は大企業になれない。既得権益者に対抗できない。

今日あらゆる国の税法は、まるで税の最大の目的が、新しい資本の蓄積とそれによって達成できるはずの改善を妨げることであるかのように定められている。他の政策も同様だ。それなのに創造的なビジネスリーダーがいないと文句を言うとは、お門違いもいいところだ。

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