国家は昔から、軍事力が安全を保障するという幻想にしがみついてきた。この発想の問題は、ある国が安全に不可欠とみなす軍事力を持つと、それが他の国の不安感を高める点だ。疑心暗鬼の中で軍拡競争が起こり、しばしば軍事紛争をもたらす。
軍拡競争が戦争を起こした経験からすると、核保有9カ国(米露英仏中印パ・イスラエル・北朝鮮)が1968年の核不拡散条約における核軍縮の義務を無視し、むしろ最近では新たな核軍拡競争に乗り出しているのは、憂慮すべき事態である。
国連で制定準備が進む核兵器禁止条約は、国家の軍事力信仰に直接挑戦するので、大成功はしないかもしれない。しかし、どうなるかはまだわからない。世界は核戦争のかつてない危険に直面し、ついに国家の幻想から目覚め始めるかもしれない。
Lawrence Wittner, National Illusions and Global Realities (2017.6.12, antiwar.com)
動物園の狭い檻にライオン、トラ、ジャガー、熊などの猛獣を押し込めば、緊張が高まり、どれかが喧嘩を始めれば全体の喧嘩になるだろう。地球の人間国家も同様だ。戦争の地獄とするか平和の極楽とするかは、知恵次第。獰猛残忍で嘘つきの共産主義、自国だけ良ければの民族主義、異端を認めない宗教原理主義、相手を尊重し正義と平和を愛する自由主義など色々だ。地球には、一応だけど、自由と正義を主張するボス、アメリカがいるから平和な極楽に近い。そのボスと同盟を組み軍備の少ない日本国は上手くやっていると言える。戦争や軍拡なんて今直ぐ止められるのに。弱い国、小さな国こそ負けるが勝ちの意味を噛みしめて欲しい。
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