英マンチェスター自爆攻撃以来、多数の人々が現場近くの聖アン広場で花を供え、祈りを捧げる。訪問者の多くは、それがリチャード・コブデン像の足元だと気づかないようだ。コブデンは19世紀の自由主義者で、平和と自由貿易を擁護した。
コブデンらマンチェスター派の自由主義者が説いたとおり、平和と経済の自由はどちらか一方だけでは長続きしない。政府が国内で経済を規制すると、結果、勝者と敗者の対立を生む。そこで政府は外部の「脅威」に国民の注意をそらそうとする。
保守派は戦争と自由貿易の両方に賛成し、進歩派は両方に反対する。しかしこれはいずれも破綻する。コブデンら自由主義者は、戦争の繰り返しを避けるただ一つの方法は帝国主義に反対し、諸国間の平和な商取引を支持することだと知っていた。
Matthew McCaffrey, Manchester Liberalism is the Answer to Terrorism (2017.6.8, mises.org)
日本人が日本で生きていくには、食料、燃料、資源、スマホなどを輸入し、製造機械と部品と自動車を輸出するしかないのが現実。現代日本人は、国際分業体制に組み込まれ脱出は不可能。平和と自由貿易は正に全員の生き残り戦略そのもの。ところで、政府の規制が有ろうと無かろうと、富豪と貧者に分かれるに決まってる。貧者が自分の無意識あるいは自由意思の選択で自ら貧者に成ったと理解し、いつでも富豪になるための努力を開始するチャンスがある事も納得してもらおう。自由主義のネット社会なら誰にもチャンスがありどうするかは自分の自由だ。政府の規制があるとチャンスが不平等になる。
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