2026-04-06

ベネズエラ野党勢力の正体

The Weight on Delcy Rodriguez - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]

【海外記事より】元英国外交官でジャーナリストのクレイグ・マレー氏は、ベネズエラのコムーナス大学を訪れた際、ある教授から切実な問いを投げかけられました。それは、もし政権交代が起きれば、社会主義運動の若きリーダーたちは投獄され、拷問や処刑の対象になるのではないかという恐怖でした。マレー氏によれば、欧米では野党勢力のマチャド氏やグアイド氏らが民主主義者であるかのように報じられていますが、実態は異なります。彼らはチャベス政権以前の、CIAが支援した体制と血縁的・政治的に結びついており、国有化された資産をめぐる個人的な怨恨も抱えています。政権が右派に移行すれば、左派への大規模な虐殺と長期にわたる内戦が始まると、現地では誰もが確信しているとマレー氏は指摘します。

欧米が気にかける「政治犯」の多くは、実際には軍事クーデターや武装蜂起に関与した人々です。2024年の選挙後、武器を手に路上に出た若者たちも、扇動された結果として投獄されました。制裁による経済的困窮がマドゥロ政権への不満を招いているのは事実ですが、それがそのままマチャド氏らへの支持に繋がっているわけではありません。トランプ氏自身がかつて認めたように、彼女には国を治めるだけの国内支持基盤がなく、現体制に代わる選択肢は混沌しかありません。こうした極限の状況下で、デルシー・ロドリゲス副大統領は、支持者の命を守り内戦を回避するために政権を維持するという、極めて重い責任を担っています。

現在、欧米では「デルシー氏がトランプ氏の傀儡であり、マドゥロ大統領排除のために米国と交渉した」という物語が流布されています。しかし、マレー氏が大統領の息子や側近たちに直接確認した限り、現地の誰もそんな話を信じてはいません。トランプ氏が彼女を公然と称賛し、自分の意のままになると主張しているのは、あくまで自らの偉大さを誇示するための演出に過ぎません。マドゥロ大統領の職務を代行しているデルシー氏の正統性は、ベネズエラ最高裁も認めています。米国政府やマイアミの野党勢力がジャーナリストに流している情報は、ベネズエラの社会主義運動を分断し、弱体化させるための戦略的な宣伝工作であるとマレー氏は分析しています。

1月3日の夜にマドゥロ氏が連行された際、重要な事実が欧米の報道から抜け落ちています。それは、マドゥロ氏自身が軍に対し、自分を連れ去ろうとする動きがあっても戦わずに撤退するよう指示していたことです。彼は自らへの危機が迫っていることを察知しながらも、ベネズエラと米国の間で戦争が起き、平和な国土が荒廃することを何よりも避けようとしたのです。マレー氏は、西側諸国が押し付ける嘘の物語に惑わされず、ベネズエラの人々が直面している存亡の危機と、流血を回避しようとする指導者たちの苦渋の決断に目を向けるべきだと、この記事の中で強く訴えています。

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