2026-04-05

モロッコ国王、アフリカで金増産へ

Africa's wealthiest king leads $750 million investment to boost gold production by 134% across 5 African countries | Business Insider Africa [LINK]

【海外記事より】アフリカで最も裕福な君主として知られるモロッコのムハンマド6世が、自身の投資会社を通じてアフリカ5カ国での金生産を大幅に拡大させる計画を進めています。この戦略的投資の総額は7億5000万ドルにのぼり、2030年までに年間生産量を現在の21万3000オンスから50万オンスへと、約134%増加させることを目標としています。この背景には、金価格の上昇に伴う目覚ましい業績の伸びがあります。同氏が実質的に支配する鉱山会社マネジェムは、2025年に純利益が3億2200万ドルに達し、前年比で384%という驚異的な成長を遂げました。

現在、マネジェムはアフリカの7カ国で事業を展開しており、モロッコ、スーダン、コンゴ民主共和国、ガボン、セネガル、ギニア、コートジボワールで多様なプロジェクトを推進しています。特に西アフリカでの展開が加速しており、ガボンのエテケ・プロジェクトには1億5000万ドルを投じ、2028年末から年間6万オンスの生産を開始する予定です。また、ギニアのカリタ・プロジェクトでは6億ドルを投じて、2029年から年間20万オンスの生産を目指しています。さらに、既存の資産の買収も並行して進めることで、生産体制を迅速に強化する構えです。

2025年の業績を詳しく見ると、金価格が平均で1オンスあたり3,445ドルと44%上昇したことを受けて、同社の金生産量は26%増加しました。金による収益は全体の半分以上を占めており、売上高は55%増の13億ドルに達しています。金だけでなく銀の生産も好調で、18%の増産に加えて価格も42%上昇したことが収益を押し上げました。同社は、増産と金価格の維持を前提に、今後2年以内に売上高が20億ドルを超えると予測しています。

現在の金市場は、2026年4月初旬時点でスポット価格が4,650ドル付近で取引されるなど、依然として高い水準にあります。2026年1月には一時5,500ドルを超える歴史的な高値を記録しましたが、その後は米ドルの堅調さや金利見通しの変化から、2008年以来となる急激な月間下落も経験しました。しかし、JPモルガンは中央銀行による買い入れや米国の利下げを背景に、2026年末までに金価格が6,300ドルまで上昇する可能性があると予測しています。ムハンマド6世による大規模な投資は、こうした有利な市場環境を最大限に活用し、アフリカの鉱業分野における支配的な地位を確立しようとするものです。

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