2024-09-21

価値は主観である

マルクスのいうように労働力が商品であるとすれば、それは実に奇妙な商品である。マルクスによれば、この商品はつねにその価値よりも安く売られている。言い換えれば、労働者はつねに、自分の労働能力を価値よりも安く売り、資本家のために剰余価値を生み出しているのである。
Why Marx Was Wrong about Workers and Wages | Mises Institute [LINK]
経済学的にいえば、労働は生産の最終段階で消費者に価値をもたらすだけで、それ自体には何の価値もない(労働者自身が仕事に喜びを感じている場合は別だが)。生産量よりも長時間労働のほうが重要だと考える上司がいたら、オーストリア学派経済学を紹介してみたらいいだろう。
The Labor Theory of Value Refuted: Nobody Cares How Hard You Work | Mises Institute [LINK]

商品の価値は労働量で決まるという考えは、市場価格の形成における主観的評価の役割を完全に無視している。人間は先見的であり、過去の支出や努力は、商品の価値を現在決定することとは無関係である。過去の支出に関する記憶が突然失われたとしても、市場価格は形成される。
A Critique of the Labor Theory of Value | Mises Institute [LINK]

価値とはそれぞれの商品に内在する何かによって測られるのではなく、消費者の主観的評価によって測られる。商品が同じような金額で交換されるのは、それらが同じ量の労働力を含んでいるからではなく、消費者が、それらが満たす目的を同じような強さで評価するからである。
Three Arguments Debunking Marx’s Labor Theory of Value | Mises Institute [LINK]

ある時、ある場所ではほとんど価値のないサービスや製品が、別の時、別の場所では高く評価されることもある。個人の価値判断はさまざまだ。市場的な意味における価値は、客観的な判断というよりは、主観的な判断である。価値は、美と同じく、客観的に決定することはできない。
Leaving behind the Labor Theory of Value | Mises Institute [LINK]

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