2024-09-18

保守ではなく自由

米国の右派(旧右派、オールドライト)はほんの少し前まで、現在とはほぼ正反対だった。自らを保守派とは表現しなかったし、そう考えてもいなかった。保守ではなく、廃止と転覆を望んだ。言論の自由、結社の自由、自決権など自由の理想に傾倒し、専制政治を打倒したいという願望を育んだ。
The Rebellious Old Right | Mises Institute [LINK]
米旧右派の外交政策に関する考え方は、米国の伝統そのものだった。ジョージ・ワシントンは外国との 「政治的なつながり」や「もつれた同盟関係」に警告を発したし、ジョン・クインシー・アダムズは「米国は滅ぼすべき怪物を求めて国外に行くのではない」と語った。
The Old Right Was Right | Mises Institute [LINK]

米国は立憲共和国として建国され、その軍隊は独裁者、専制君主、内戦、革命、飢饉、抑圧に苦しむ人々を助けるために世界中を巡りはしなかった。自由、平和、繁栄を求める人々に同情しなかったわけではない。単に、怪物を退治するために国外に行くことはなかったということだ。
America: The Dictatress of the World | Mises Institute [LINK]

米建国の父たちが国家間の平和と通商を主張し、政治的・軍事的同盟のもつれに反対したのは正しかった。つまり、不干渉主義である。不干渉主義は孤立主義ではない。米国が他国の内政に軍事的、財政的、秘密裏に干渉しないことを意味する。貿易、旅行、外交はむしろ推奨される。
The Original American Foreign Policy | Mises Institute [LINK]

戦後冷戦が起こったとき、米国の旧右派はたじろがなかった。冷戦に反対する最大勢力が、戦争陣営に引き入れられつつあった左派ではなく、ハワード・バフェット、フレデリック・スミス両下院議員ら「極右共和党」によって主導されていたとは、今では想像しにくい。
The Old Right on War and Peace | Mises Institute [LINK]

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