2022-12-21

ツイッター、米軍のプロパガンダ作戦を支援

RT
(2022年12月21日)

ツイッター社の幹部は米国防総省に対し、少なくとも5年間、オンラインでのひそかな影響力行使のために同社のソーシャルメディアプラットフォームを使用する特別権限を与えていたことが、新たに公開された同社の内部通信で明らかになった。

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調査ジャーナリストのリー・ファング氏は、ツイッターの新しいオーナーであるイーロン・マスク氏が、ツイッターの過去の意思決定について透明性を高めるために公開を許可した後、火曜日(12月20日)に第8弾の文書を公開した。

「ひそかに運営されている国営プロパガンダネットワークを閉鎖するという約束にもかかわらず、ツイッターの文書は、この巨大ソーシャルメディアが米軍の影響力作戦を直接支援した事実を示している」とファング氏は書いている。同氏がツイッター内部文書の閲覧が認められたのは弁護士経由だったため、「調査結果は完全ではないかもしれない」という。

暴露された共謀は少なくとも2017年から行われており、米中央軍に勤務するナサニエル・カーラー氏がツイッターにメールを送り、中央軍が「特定のメッセージを増幅するために」使用していた数十のアラブ語アカウントの認証と「ホワイトリスト化」を要求した。その日のうちに、ツイッター社の信頼性向上チームメンバーは、青いチェックマークが表示されない「特別除外タグ」を適用し、実質的にこれらのアカウントに認証の特権を付与した。

国防総省はこれらアカウントの所属を隠さないと約束したといわれるが、ある時点で何人かのプロフィールの経歴や写真が変更され、一般ユーザーや「公平な」意見・情報源を装うようになったという。

リストの中には、シリアで米国が支援する過激派や、イラクで反イランのプロパガンダを宣伝しているアカウントもあった。また、イエメンでは、米国の無人機による攻撃が「正確」であり、民間人ではなくテロリストだけを殺害していると正当化するために使用されているものもあった。

「国防総省は何か後ろ暗いことをしていたようで、当時同省がツイッターに説明した内容とは明らかに違っていた」。ツイッターの元従業員は米インターネットメディアのインターセプトにこう語った。

インターセプトが入手した他の電子メールによると、元信頼・安全責任者のヨエル・ロス氏、弁護士のステイシア・カーディル氏、副顧問のジム・ベイカー氏らツイッターの上層部は、その後の数年間、共謀を「問題になりうる」と議論したが、多くのアカウントの活動を許可していたことがわかった。

ある電子メールでは、ベイカー氏が「国防総省は、進行中の事業を危険にさらすことなく、また国防総省とのつながりを明らかにすることなく、時間をかけて(プロパガンダネットワークを)閉鎖する日程を示したいのかもしれない」と推測している。しかし、インターセプトに提供されたどのメールも、国防総省高官との機密会議で一体何が話し合われたのか、何も明らかにしていない。

この影響力作戦は、8月に調査会社グラフィカとスタンフォード大学インターネット観測所の研究者が最初に指摘。9月にワシントン・ポスト紙が調査したように、数十のツイッターアカウント以外にも、フェイスブック、ユーチューブ、テレグラムなど他の多くのインターネットプラットフォームにわたって行われた、より大規模な作戦と関連があると思われる。

ジャーナリストのマット・タイービ氏と同僚のバーリ・ワイス氏が先陣を切ったツイッター文書の報道は、同社の新しいオーナーである億万長者の起業家イーロン・マスク氏の賛同を得て、定期的に発表されている。この文書では、トランプ元大統領のアカウント停止、シャドウバン(利用者に知らせない利用制限)、バイデン大統領の息子ハンター・バイデン氏の海外取引に関するニューヨーク・ポスト紙の報道をサイト全体で禁止するなど、同社が行ったいくつかの物議を醸す決定について明らかにされている。

(次を全訳)
Twitter ‘directly assisted’ Pentagon’s propaganda campaign — RT World News [LINK]

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