2022-11-01

EU、ワクチン取引で調査に着手

RT
(2022年10月15日)

欧州検察庁(EPPO)は、欧州議会の複数の議員に汚職と秘密の裏取引疑惑が浮上するなか、欧州連合(EU)が調達した数十億人分の新型コロナワクチンについて調査に着手した。

EU当局は10月14日、短い声明を出し、「EUにおける新型コロナワクチンの調達について現在調査中である」ことを明らかにした。同当局は、この問題について「きわめて高い社会的関心」があったことを受けてのことだと付け加えたが、その他の詳細については言及を避けた。

検察当局は調査の正確な内容については口を閉ざしているが、今回の発表は、ウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長がファイザー社のアルベルト・ブーラ最高経営責任者(CEO)と秘密裏にワクチン交渉を行ったという欧州議会議員の疑惑を受けたものである。フォンデアライエン委員長の事務所は、ジャーナリスト、議員、EU監視団からの要請にもかかわらず、約20億人分のワクチンに関する交渉中にブーラ氏に送られた個人的なテキストメッセージを提出せず、汚職の非難を浴びている。

フォンデアライエン委員長の事務所は、ジャーナリスト、議員、EU監視団からの要請にもかかわらず、約20億人分のワクチンに関する交渉中にブーラ氏に送られた個人的なテキストメッセージを提出せず、汚職の非難を浴びている。

クロアチアの欧州議会議員ミスラブ・コラクシッチ氏は14日、新たな調査について言及し、この決定は議員からの圧力のおかげで行われたと述べた。同議員は、この調査について詳しい説明をすることはできなかったが、EUのワクチン調達過程については非常に批判的であり、数十億人分のワクチンの取引は「汚職」と秘密主義によって損なわれていると主張している。

「今日、我々欧州議会議員10人は、フォンデアライエン氏にこう質問しました。45億回分のワクチンを調達する際に、その製品の有効性、とくに有害性についての証拠がまったくないときにファイザー社と交わしたやり取りを、いつ見せてくれるのでしょうか」と今週初めにツイートし、この問題を「人類史上最大の汚職疑惑」と呼んだ。

先月、欧州会計監査院は欧州委員会に対し、ファイザー社からのEU最大の購入案件に関する「事前交渉」について、情報提供を求めた。「相談した科学専門家と受け取ったアドバイス、交渉のタイミング、議論の記録、合意した条件の詳細」などだ。しかし「何も提供されなかった」という。 欧州委はいまだにこの情報を公開しておらず、欧州議会議員の主張する汚職疑惑について火に油を注いでいる。

(次を全訳)
EU opens probe into vaccine deals — RT World News [LINK]

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