2022-05-30

ワシントン・ポスト紙の驚くべき変化――ウクライナ前線部隊の悲惨な状況と士気の崩壊を認める

ゼロヘッジ
(2022年5月28日)

ワシントン・ポスト紙は初めて、米国が支援するウクライナ軍の状況について悲惨で否定的な評価を下した。「ウクライナの指導者はロシアとの戦争に絶対負けないというイメージを抱いている。しかし指揮官は現実的な戦争像を語る。劣勢の志願兵が軍上層部に見捨てられ、前線で死に直面しているという」

ワシントン・ポストは、当初から親ウクライナ、親西欧のシナリオに基づくプロパガンダが殺到したと遅ればせながら認める。「ロシアの戦車や陣地を攻撃する動画が毎日ソーシャルメディアに投稿される。アーティストは愛国的なポスター、広告版、Tシャツを作る。ロシア軍艦沈没の記念切手まで発売された」

記事では、訓練不足で指揮も装備も不十分な、大半が志願兵の東部のゴロツキ部隊が、ロシア軍に日に日に包囲される現実について述べる。「戦争が始まって3カ月、120人いたこの中隊は、死傷者や脱走兵のために54人にまで減っている」と、ある大隊について書いている。

記事の情報源は、情報漏洩で軍法会議にかけられるという脅しにもかかわらず、語っている。ルハンスク州の地方戦管理局の局長ハイダイ氏は「戦争は人々を崩壊させる」と述べ、ウクライナ当局がロシアの侵攻を予想していなかったため、多くの志願兵が適切な訓練を受けていないと認めた。

記事は、ネット上に広く出回る動画に言及する。小隊規模のグループが、武器、弾薬、食料、適切な指揮系統の支援がないために、戦えないと宣言している。ある志願兵が「俺たちは確実に死地に送られる」と用意した台本を読み上げ、同様の動画を他の大隊でも撮影したと付け加えた。「俺たちだけじゃない」

ワシントン・ポストの記事には、それまで油田技術者やセールスマン、農民のような普通の仕事をしていた男性らの志願兵集団が、南部や東部の最前線に送られたと書く。最初はリビウのような、さほど激戦区ではない地域で簡単な警備に回されると思っていたのに、である。

さらにワシントン・ポストは、ラプコという志願兵の悲惨な証言を記す。「多くの人が砲弾ショック(戦争での緊張による精神異常)になった。数えきれない」とラプコ氏は言った。「ウクライナのテレビでは、犠牲者はゼロと報道されている」とラプコ氏。「真実は何もない」

「ラプコ志願兵とその部下たちは、上官に対する不満と幻滅を募らせている」と記事は伝える。「ラプコ氏の大隊長は、20人の兵士を別の前線に送るよう要求した。そうなれば部下を交代させられなくなる。ラプコ氏は命令を拒否した」

(次より抄訳)
In Stunning Shift, WaPo Admits Catastrophic-Conditions, Collapsing-Morale Of Ukraine Front-Line Forces | ZeroHedge [LINK]

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