2022-03-05

消えた平和の配当

冷戦が終わっても平和の配当はなかった。北大西洋条約機構(NATO)の拡大は、冷戦で儲けた企業に大金をもたらした。もしロシアが再び敵になることを認めないなら、敵になるよう圧力をかけられるだろう。そして今。戦争産業だけが利益を得て、子供たちが街で死んでいく、新たな冷戦の瀬戸際にいる。(クリス・ヘッジズ)

ロシアのウクライナでの行動は非難に値する。だが米国が支援したサダム・フセインによるイランとの戦争がもたらした人的被害と比べれば、犯罪と呼ぶに値しない。重要なのは、現在進行中のウクライナの出来事は悲劇的かもしれないが、それほど珍しいことではないということだ。(アンドリュー・ベイセヴィッチ)

NATOによるコソボ戦争は国連の承認なしに行われ、国際法に著しく違反するものだった。重大な人権侵害があれば、「国際社会」は世界のあらゆる地域に軍事介入することが正当化されるという考えに基づく。二十年以上経った今でもコソボはNATOの影に隠れ、統治が行き届かない。(サラン・シャイドル)

冷戦時代、ソ連は中東欧で完全な傀儡政権を築いたが、フィンランドへの政策は異なっていた。内政を任せ、干渉は最小限にとどめた。外交の制限は厳しかったが、フィンランドは活気に満ちた資本主義的な民主主義国家であり続けた。ウクライナにとって検討の余地のある選択肢だ。(テッド・ガレン・カーペンター)

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