2020-11-02

憎しみの宗教(スペンサー)

英社会学者スペンサーによれば、暴力に基づく軍事型社会は平和な取引に基づく産業型社会へと移行する。古い支配層は権力を手放すまいとして、外国人に対する「憎しみの宗教」を人々に吹き込む。それによって大規模な軍隊を正当化し、経済の主要部分への支配を続けようとする。

Herbert Spencer on the State’s cultivation of “the religion of enmity” to justify its actions (1884) - Online Library of Liberty

英社会学者ハーバート・スペンサーによれば、人の習慣とは人間の計画的な設計の結果ではなく、たいていは非常に長い時間をかけて、しだいに、そして自然に進化するものである。

Herbert Spencer on customs which are the result of human action but not of deliberate design (1876) - Online Library of Liberty

英社会学者スペンサーは経済学者ハイエクより百年早く、自生的秩序という考えに基づき、社会理論の多くを築いた。スペンサーによれば、社会は成長するのであり、製造されるのではない。

Herbert Spencer on the idea that society is a spontaneous growth and not artificially put together (1860) - Online Library of Liberty

英社会学者スペンサーによれば、人々は民間企業と政府の能力をあべこべに評価している。民間企業は農業、工業、商業の隆盛をもたらした。だから民間企業を信頼しない。一方、政府は司法がお粗末、国防は無駄遣いで不効率、資産を管理すれば赤字。だから政府を信頼する。

Herbert Spencer on the superiority of private enterprise over State activity (1853) - Online Library of Liberty

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