2020-03-20

価格規制の害悪

危機における自然な価格上昇は、社会の利益を最大化する商品、サービス、資金を確保するのに欠かせない。政府が価格上昇を妨げれば、それは知らず知らずのうちに必需品の不足を生み出していることになる。そうした政府の介入は、人々が新型コロナから身を守るのを困難にする。
Supply and Demand, Hoarding, Price Gouging -- and the Coronavirus, by Veronique de Rugy | Creators Syndicate

新型コロナ拡大でマスクなどの価格が高騰するのは、社会にとって有益だ。過剰な購入や買いだめを抑えるとともに、シャープがマスク生産に参入したように、将来の供給増加を促進するからだ。価格高騰によって利益獲得の公算が高まれば、より多くの新規参入や増産が期待できる。
Coronavirus Anti-“Price Gouging” Madness | Cato @ Liberty

中国は独裁だからコロナ対策が見事だと言われる。それは間違いだ。迅速で強制的な行動が誤った情報に基づいていたり、人の生命や自由を尊重しなかったりすれば、悲惨そのものだ。分権的な意思決定は中央集権に勝る。情報収集にも地域の状況に応じた行動にもたけているからだ。
No, Authoritarian Governments Do Not Outperform "Open Societies" in a Crisis | Mises Institute

政府の権限拡大はたいてい、危機とそれへの対応に由来する。臨時の危機対策は危機が去ってもなくならず、恒久的な政策となる。新型コロナの感染拡大により、政府は移動と集会への規制を強めるだろう。そしてウイルスの危険が過ぎ去った後も、規制を残し、利用し続けるだろう。
Coronacrisis and Leviathan | Mises Institute

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